ハイポネックスを使った高希釈液肥の作り方

2012.02.03 修正

多くのサボテンや多肉植物は根が弱く、またサボテンなどの体液より濃い液体肥料を与えると浸透圧の関係でサボテンや多肉葉内の体液(水分)が逆に培養土に流れ出てしまい、数日で完全に干からびたりします。そのため化学肥料、特に即効性のある液肥を与える場合は、サボテンや多肉の品種にもよりますが、草花用の10倍程度から始めないと危険な場合もあります。例えばハイポネックス草花用を与える場合は5000倍から10000倍に希釈した液肥を作らなければなりません。

皆さんはどうやって5000倍とか10000倍とかの高希釈の液肥を作っておられるのでしょうか?

我が家はサボテン、アロエ、多肉植物以外の観葉植物や花の鉢植えも数多くあるので大量に作ってもそれほど問題はありませんが、小型のサボテン数鉢ぐらいでしたら消費するのが大変ですよね!

今回は少量の高希釈液肥の作り方を紹介します。
ただしこの方法は私のようなアバウトな人間向きで、正確に作りたい几帳面な方には向いていません。

液肥

例えばどこのホームセンターにも置いてある、草花用のハイポネックスの原液6-10-5ですが、このボトルは口が広く、1ccだけ計り取るのは大変難しいです。(ハイグレードシリーズはもう少し使いやすくなってはいますが一滴一滴だすのは難しいです。)
ですから私は液肥を別の容器に移し替えています。
使っているのは写真のような100均で買った、旅行に化粧水などを小分けにして持って行くための50mlのプラスティックボトルです。
これだと一滴一滴だせるので大変便利です。(中身が分かるように私はN-P-Kの比率を書いています。)
写真下のスプーンも数年前に100均で買った、調理用の計量スプーンの少々用1ccスプーンです。
ですから1ccを計り取るにはこの計量スプーンに少しずつ入れていけば簡単に計れます。(家で使っていた計量スプーンには形状が浅いタイプと深いタイプのものがありましたが、浅いスプーンは計りづらいですので深いタイプのものを使っています。最近では0.1cc、0.25cc、0,5ccなどのスプーンも販売されています)
しかしサボテン用に10000倍の液肥を作ろうとすると1ccだと10Lもの液肥が出来てしまいます。これではあまり意味がありません。
そこで、 少々用のスプーンに何滴でいっぱいになるか数えました。
すると10滴でほぼすりきりでした。(すりきりぐらいが丁度1ccになるのかは分かりません。もしかしたら少ないかも?)
肥料の種類によって粘性が変わるので、いろいろ確認しましたがほぼ同じでした。
これにより一滴はほぼ0.1ccだと言うことにしました。
ですから10000倍の液肥を作るときは、1Lのペットボトルにゆっくり一滴を垂らし、水をほぼ一杯までいれ、よくふって完成です。

高希釈の液肥を作る場合、少量を計りとることも重要ですが、よく撹拌し均一にすることはもっと重要です。
ですからペットボトルで作る場合、よく振り回せば簡単に均一に混ぜ合わせられるので、たいへんいいのです!!

私はいろいろな倍率が簡単に作れるよう に、250ml、500ml、1L、2Lのペットボトルを用意して使い分けています。
計量スプーンの誤差や一滴の出し方(押す力やスピード)のバラツキでも誤差が生じますが、少量を簡単に作れるので私はいつもこの方法です!

小分けにしたボトルは半透明の容器なので、保管は光の当たらない場所で保管します。

サボテンや多肉植物でも通常の500倍や1000倍でも肥料焼けしたり、枯れたりしない品種も結構ありますが、そういう品種は爆発的に大きくなったりして身割れを起こしたり、徒長しすぎて病害虫に弱くなったりしますので、そういう品種でも2000〜4000倍程度で使用するのがいいと思います。特に窒素が多い液肥はより薄めた方がいいようです!
サボテンに限らず、元肥で育てるのが基本です!!
ですから元肥をしっかり入れ、それでも足りない場合液肥で追肥するのです!!!



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