モミジアオイ(別名:紅蜀葵こうしょっき)の2010年の実生の栽培記録とその後

2011年05月11日 修正


学名:
和名:
分類:
性状:
原産地:
特徴:
Hibiscus coccineus.
モミジアオイ
アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属
耐寒性宿根草
北アメリカ南東部
耐寒性、耐暑性ともに高い。強い日照を好むので、陽当たりの良い屋外で管理。
根は広く、深く張るので、2年目から10号鉢以上が必要。高さは1年目は1mを少し超えるぐらいですが、2年目以降は1.5mを超えます。
花期は7月中旬から10月中旬頃まで
種まきは気温が25度を超える5月上旬頃から可能です。


モミジアオイの受粉、採種、選別、育て方等こちらに詳しく記載していますので、栽培記録とあわせて読まれますと分かりやすいかと思います。

このページは、Cometのサボテン栽培日記に投稿した内容をまとめ直したもののため、最新の情報では無い場合があります。
モミジアオイの最新情報はCometのサボテン栽培日記の草花・鉢植えで確認願います。

2010年04月27日
3月22日に3年間鉢で栽培していた株を地植えにしましたが、根鉢を完全に崩し、根をかなり切り詰めたので、発芽がかなり遅れていました。先日1ヶだけ新芽が上がってきていたのですが、ちょっと心配なので、実生苗も作っておこうと思い、種まきをすることにしました。

昨年採種した種は母が近所の方にすべてあげてしまっていて手持ちが無くなっていましたので、一昨年(2008年)11月に採種した種子を使いました。ただし種の大きさが3mmをこえ、なるべく張りのある種を選びました。

モミジアオイの結実 モミジアオイの種子 モミジアオイの種子

モミジアオイの種子は上の写真のように2cm*3cmほどの固い殻の中に直径3mmほどの種子がたくさん入っています。一つの結実におよそ50ヶほどの種子が入っていますので、1ヶ結実があれば十分です。ただし完熟していない結実の場合は1、2mmの小さな種子が混じっていますので、そういった種子は播種しても発芽しませんので、破棄します。

今回播種(はしゅ 種まきのこと)に使ったポットはピートモスで出来ていてそのまま土に植え込めるもので根を傷めないのでたいへん優れものです。しかも水を吸い上げてくれるので、一回り大きいプラスチックの容器に入れておけば、乾いてきても上から水をかけなくても下や外側から湿らせますのでこれも播種には最適です!あとから水を吸わせられるといっても最初は、種子を蒔く前にたっぷりと灌水させておきます。

今回は下から3cmほどは培養土にして上部2cmは播種用の培養土です。2ヶのポットに各5ヶずつ播種しました。

1つのポットにはやや深め1cmほどに植え込み、もう1つのポットには少し種子が見える程度の深さに植え込みました。
種まき前の準備として給水や芽切りなどがありますが、モミジアオイの芽切りは難しいので、今回は何もせず種まきしました。(モミジアオイの種子は水に浮くので吸水だけでは膨らみません!)

芽切りした種子とそうでない種子の給水後の状態

上の写真は左は水に浸しただけの種子です。右は芽切り後水に浸した種子で、大きさも倍近くになっています。
モミジアオイの場合、皮が破けたと言うより、皮が一部剥がれてしまう感じになります。皮が破けた種を蒔くとかなりの 確率(アサガオだと90%以上)で発芽してくれると思います。破けなかった種子は再度違う場所を芽切りし、数時間水に浸します。それでも皮が破けない種子は破棄したほうがいいかもしれません。水に浸した種子は直ぐに蒔きますので培養土の準備が整ってから作業します。

播種(はしゅ 種まきのこと)用培養土のレシピは以下の通りです。(上部2cmに使用)
赤玉土細粒(0.5〜1.5mm)1:バーミキュライト2:ピートモス2です。

培養土のレシピは以下の通りです。(鉢底から3cmほどに使用)
赤玉土細粒(0.5〜1.5mm)6:腐葉土2:たい肥2です。

モミジアオイの種まきの適期は気温が25度以上あった方が良いのですが、まだ関西では気温が低いので今回はサボテンを栽培しているコンテナに入れて管理しました。本葉2枚ぐらい出てくるまでは、培養土が乾かないように注意します。

2010年05月04日
先週モミジアオイの種を播種(はしゅ 種まきのこと)しました。それがなんともう発芽しちゃいました!

発芽したモミジアオイ 発芽したモミジアオイ

本葉が出てくるまでは、培養土が乾かないように注意しながら、また気温が下がらないようにコンテナで管理します。
今月下旬頃になれば気温も心配ないでしょうし、このまま5号鉢に鉢上げし、陽当たりの良い屋外で栽培します!!
そして高さが10cmほどになったら、一番元気のいい株を残して、他は間引きます。
保険でもう一株ぐらい残し、1鉢に2株育ててもかまいませんが、その場合あまり大きくなりません。ですので、1鉢に2株より、1鉢に1株とし、2鉢を用意する方がいいと思います。また来年はこの1株から4、5株上がって来ますし、さらにその翌年はその倍の株が上がってきます。ですので3年目には10株程度に増えますので、出来る限り1鉢に1株で育てることをお勧めします!!

2010年05月07日 (発芽03日目)
殻が取れ、双葉が展開し始める寸前まで来ました。ただ今回、芽切り、給水などさせていないので、殻が取れにくいようです。

モミジアオイ発芽

右端の1ヶはきれいに取れていますが、中央奥の株は霧吹きで湿らせてもなかなか取れないので、ピンセットで少し力を入れて取ったところ先端が切れてしまいま した。種子が小さいのでアサガオと同じぐらいの力加減では駄目で、かなりデリケートに扱う必要があります。よく殻に湿らせたティッシュを被せるとかありますが、ティッシュが張り付きよけいに取りにくいので、私はいつもこの方法です。ただし、発芽して2〜3日は種子に任せています。しかしそれ以上殻をかぶっ たままで取れないようでは、枯れてしまいますので、手を貸してやるわけです。
写真左側には、2ヶ発芽し始めた2株が写っていますが、この2株は明日いっぱいで殻が取れなければ手助けすることになります!

2010年05月08日 (発芽04日目)
深めに蒔いた鉢のモミジアオイですが、1株だけ発芽したのは先日お伝えしましたが、今朝見るといつの間にか無くなっていました。そしてそれとは別の発芽が始まっていて、しかもきれいに殻が取れ、双葉が展開しようとしていました。

発芽したモミジアオイの双葉

最初に発芽したのは鉢のちょうどど真ん中で発芽していたのですが、跡形もありません。枯れたにしてもなんか残っていそうなのですが?
でもその回りから発芽し始めたので良しとしておきます!
深めに蒔いた方が、土中に長くあるせいか殻が柔らかくなっていて、しかも新芽が持ち上がるときに土に引っかかり殻がうまく 取れるようです。
発芽がやや遅くなりますが、モミジアオイは深めに蒔いた方がいいかもしれませんね!
深植えの方はまだ2ヶ発芽していませんが、浅植えは全て発芽しましたから、2鉢で10ヶ蒔いて、今日で8ヶ発芽していますので、発芽率は高いのは間違いなさそうです!しかも2008年11月採種のものですからね!

2010年05月10日 (発芽06日目)
浅植えのモミジアオイですが、4株までは殻が取れましたが、1株は殻が持ち上がってきません。持ち上がってくれば手助けしてやれるのですが、今日は気温が低いし、日照もないので、難しいかもしれませんね!

モミジアオイ発芽

でもちゃんと等間隔で植え込んだのですが、発芽し、根付いた位置がけっこうデタラメなのは何ででしょうかねぇ?
一応種子のへそが下になるように置いたつもりですが、ずれちゃったのですかね?!
深く植え込んだ方は、4株目が上がって来ました。最初の1株は行方不明ですが、こちらはちゃんと植え込んだ位置から発芽しています。
それと種子の給水実験を始めました。モミジアオイの種子は、回りに細かな毛が着いていて、水をはじいてしまうのですが、数日間着けておけば、柔らかくなり、殻が割れるのではないかと思い先日から実験中なのです。
今回の発芽実験から分かりますように、モミジアオイは浅植え(土から少し種子が見えるぐらい)のほうが発芽し易いので、もしかしたら水に浸けて置くだけで発芽し始めるのではないかとも思ったからです!

2010年05月19日 (発芽15日目)
浅植えの方は蒔いた5ヶ全てが双葉が展開し生長、さらにポットから根が出始めましたので、昨日昼休みに7号鉢に鉢上げしました。今回使っているポットはピートモスで出来ていますので、そのまま鉢に埋めます。側面にスリットがあるのでそこからも根が出てきますし、しばらくすると崩れてくるので、ピートモスのポットそのものを突き破って根が培養土に張っていくと思います。

鉢上げしたモミジアオイ

培養土のレシピは以下の通りです。
サボテン古土5:腐葉土3:たい肥2
鉢底にはパミス(10〜15mm)を入れました。
肥料はマグアンプK中粒を1つまみ、発酵油かす粉末(油かすを湿らせ発酵させた自家製)を大さじ1杯入れました。
本当は5号鉢ぐらいに鉢上げして、梅雨明け頃に7〜8号に鉢上げするのがいいかとは思うのですが、めんどくさいので7号に植え込みました。
現在はまだ双葉が展開したばかりですので、午前中陽が当たり、午後から半日陰の場所に置いていますが、本葉が2〜4枚出れば終日、直射光が当たる場所に移動し管理します!
10cmぐらいになったら勢いのある株1株だけを残して、あとは間引きます。

2010年05月25日 (発芽21日目)
本葉が出始めました。

本葉が出始めたモミジアオイ

高さが20cmを超えるまでは、葉っぱの形はまだ丸みを帯びた三角葉です。

2010年06月08日 (発芽35日目)
少しずつ株の生長に差が出てきました。

本葉が出始めたモミジアオイ


2010年06月18日 (発芽45日目)

発芽45日目のモミジアオイ

不夜城くんがメインみたいですが、ご勘弁を!(写真は今朝雨の降る前のものです)
どちらの鉢もポットに5ヶずつ 播種しました。すべて発芽はしましたが、左の鉢は早めに間引き1株だけにしたものです。
右は5株のまま鉢上げしましたが、生長の遅い1株を間引いただけで す。1株だけに間引きして鉢上げしたほうが生長は早いようです!左の株はもう本葉が6枚ほど出ていますが、右の株は 3〜5枚しか出ていません。そろそろ右の鉢も1株だけにした方が良さそうです。

2010年06月24日 (発芽51日目)
地植えのモミジアオイを食った犯人を見つけました。前回の日記ではバッタの可能性が高いと書いていましたが、違いました。

こいつです!

ラミーカミキリに食われた地植えのモミジアオイ

ラミーカミキリというカミキリムシです。これまでどこかで見たこともあるような気もするのですが、自宅で見たのは初めてです。しかもモミジアオイを食っていました。葉っぱを食われるのはまあそれほど被害が大きいわけではありませんが、茎を食われると、そこから先が全部萎れて枯れてしまうので被害は甚大です。 モミジアオイはもともとそれほど葉っぱの数が多いわけではありませんので生長や花数にかなり影響しそうです。
撮影後直ぐに1匹は捕獲しましたが、2〜3匹は逃げられてしまいました。

それと実生の株は順調に育っていたのですが、こちらは生まれたてのバッタにやられました。現在葉っぱは3〜4cm程度まで大きくなってきましたが、その葉っぱ1枚に10匹以上の生まれたてのショウリョウバッタが全面に張り付いていました。ちょっと離れれば色は全く同じなので全く分かりませんでした。
浸透移行性のあるオルトラン粒剤を発芽後すぐに散布していましたが、バッタやカミキリムシには効きませんのでこれらに効果のある殺虫剤が必要です。
殺虫剤としてはスミチオンやマラソン乳剤が有名ですが、少量だけ作るのが面倒だし、目の前のバッタなんかに直ぐに使えないので、手軽な園芸用キンチョールを 散布しました。今日明日はかなり気温が上がり日差しもあるようですので散布した実生のモミジアオイは日陰に移しました。

2010年07月08日 (発芽65日目)
バッタの被害が大きかった1鉢がかなり萎れてきました。ちょっと復活は望めなさそうなので、処分しました。残りの1鉢を注意しながら育てることにしました。

2010年07月19日 (発芽76日目)
高さも22cmほどになり、葉っぱの形もやっとモミジアオイらしいモミジ葉が出て来ました。

発芽76日目の実生のモミジアオイ

モミジアオイも天候不順でなかなか育ちませんでしたが、これからは一気に生長してくれるでしょう!
モミジアオイはワタのようにハダニやアブラムシなどはほとんど付きませんが、バッタやカミキリムシはかなりの強敵ですので毎日の観察が重要です!
地植えの株は大きい株は140cmを超え、花芽らしきものが出て来ましたので、今週末頃にははっきりすると思います。開花は天候次第ですが、今月末〜来月初 め頃でしょうか?昨年は発芽後101日目で開花しましたが、そうであれば今年の101日目は8月4日となります。ですが開花は発芽から何日目よりも高温で日照時間が長い日が続けばかなり早まるので、今月末頃には開花しそうなきがします!

2010年07月28日 (発芽85日目)
梅雨明け以降の強光線、高温により一気に生長し始めました。モミジアオイは本当にお陽さま大好きですからねぇ!!5月4日に発芽し、今日で発芽後85日目です。

実生のモミジアオイ発芽後85日目

出 てくる新しい葉っぱは全てモミジ葉で出てくるようになりました。高さも30cmを超え、脇芽も出て来ました。もしかしたら9月頃に花芽が見られるかもしれ ませんねぇ!初めて実生した2007年は高さが1mを超えた10月11日と18日に2輪が開花しましたが、今年は4年目でモミジアオイの育て方も十分理解して育てていますので、今年はけっこうはやい時期に花芽を着けられるのではないかなぁと思っています??!!

実生で始めた開花した時のモミジアオイの花

この写真は2007年10月11日に初めて開花したときのものですが、花をやや上からのアングルで撮影しています。つまり株の高さが低い状態で開花しているからです。2年目以降からは下から見上げるようになってしまいますのでねぇ!!

2010年08月15日 (発芽103日目)
発芽103日目で60cm近くになりました。またもう1株は30cmにまで生長しています!
1 株のはずっだったのに何故2株になっているかと言うと、当初5株から間引いていって1株にしたのですが、最後の1株は根が絡み合っていたので、地中1cm ほどのところで切りました。ところが切った株がまた発芽してきて、知らない間に10cmほどになっていたので、また切ってもまた発芽する可能性もあるの で、そのままにしておいたところ、30cm程度まで生長した訳です。

実生モミジアオイ発芽103日目

脇 芽も出て来ていますし、葉っぱの数も増えてきましたので、今月末ぐらいにはもしかしたら花芽が出てくるかもしれません。ただ6号鉢に2株はけっこうつらく なってきているので、日照、水やり、肥料、これらをうまく管理しないと出ない可能性も少なくはありませんので、これからも気が抜けません!
地植え のモミジアオイはやや開花数が少なく、開花ペースも遅いものの、なんとか13輪の開花までこぎ着けました。ただこちらは花芽にアブラムシが着きやすく、昨 日も4つほど花芽が落ちましたので、オルトラン液剤を花芽に散布しました。今年の開花数は25輪を超えればいいところぐらいです!地植え株は鉢植えほどで はありませんが、けっこう水はけの良い土なので、1週間以上雨が降らない場合は水やりしないと葉っぱがかなり垂れ下がったり、黄変したりしますので、地植 えでも注意が必要です!

2010年08月28日 (発芽116日目)
発芽116日目で75cm近くになりましたし、脇芽が伸びてきてこちらは35cmほどになっています。またもう1株は40cmにまで生長しました!

実生のモミジアオイ

朝の強い日差しでかなりシナッとなっていますが、水やりすれば大丈夫です!7号鉢に2株育てていますので、水やりは朝昼晩の3回です。大きい株の方は新芽ではなく、なんとなく花芽のようなものが出て来ていますが、どうでしょうか?!花芽だとアブラムシが着いたりすることもあるので、注意が必要です!

2010年09月12日 (発芽131日目)
発芽から131日目となりました。高さは85cmです。切り戻した1株も55cmとなっています。花芽らしい出方もしていたのですが、まだ葉芽ばかりで、花芽の気配が無くなってきました。今年は花芽は着けないかもしれませんねぇ!

実生モミジアオイ

実生1年目は花芽を着けないのが普通なので、別におかしくはないのですが、2007年の実生では2輪開花させたので、やはり期待してしまいます。今月末ぐらいまでに花芽が上がってこないとちょっと厳しいかもしれません。

地植えのモミジアオイは、最も大きくなった株で2mを少し超えました。花数も当初の予想よりけっこう多く現在38輪が開花しています。また脇芽にもかなり花 芽が出て来ていますので、50輪は超えてくれそうです。ただ太陽の高さがかなり低くなってきましたので、隣接する家や庭木の影になる時間がかなり増えてき たので、もしかしたら開花せずに花芽が落ちるかもしれません。地植えは今年が初めてなので、どうなるか見守っていきたいと思います!!

2010年09月20日 (発芽139日目)
発芽から139日目となりました。高さは94cmです。切り戻した1株も60cmとなっています。そしてついに花芽が上がってきました!!

実生モミジアオイの花芽

前回から8日しか経っていませんが、高さは10cm近く伸び、1m近くになったので花芽を着けたものと思われます。
2007年に初めて実生をおこなった時も 高さが1mを超えて花芽を着けましたしねぇ!それと今年地植えした株も毎年小さな株でもだいたい1m前後になって花芽を着けていましたので、1m近い高さが花芽を着ける条件の1つになっている感じです!

2010年10月21日 (発芽170日目)
実生モミジアオイが発芽から170日目でついに開花しました。
昨日から日照はほとんどなしで、しかも気温は23度ほどしかないし、今日は朝から小雨が降っているので、無理だろうと思っていたのですが、開花してくれました!!

実生170日目のモミジアオイが開花 実生170日目のモミジアオイが開花

高さは102cm、切り戻した株も77cmにまで生長しています。
花芽はだいぶ小さかったので、花も小さいと思っていたのですが、以外と大きく普通サイズよ りやや小ぶり程度でした。
2ヶ目の花芽は先日の雨で落ちてしまっていますので、1年目の今年はこの花が最初で最後の花となります。
結実させると株が弱りますので、1年目はなるべく早く花がらを切って休ませます。
また少しでも株を充実させるように、なるべく日当たりの良い場所で葉を落とさせないようにします。
週1回程度2000倍程度のN:P:K=6:6:6の液肥を与えます。花後はこのようなNPKが同じバランスの肥料が適しています。
11月中旬以降に葉が黄変し全て落ちれば地際で切り戻しをして株を休ませます。
ただモミジアオイは切り戻してもけっこう水を欲しがるので、最低気温が5度を切るぐらいまでは表土が乾いたらたっぷり水を与えます。

2010年11月10日 (発芽190日目)
モミジアオイ(Hibiscus coccineus.別名:紅蜀葵 こうしょっき)を切り戻しました。葉ぱっが自然に落ちるまでそのままにしておいたほうがいいのですが、昨日から風が強く、直ぐに倒れるので、切り戻しました。

葉が黄変してきたモミジアオイ

黄変している葉っぱには、養分は残っていません。しかし2割ほどはまだ少し緑色ですので少しは残っているのですが、十分肥培してきたので、大丈夫だと思いましたので、ばっさりと地際で切り戻しました。

切り戻しをしたモミジアオイ

鉢が乾いていたので切り戻す前に一応水やりしてから、切り戻しました。切ってから直ぐ水やりすると切断面から雑菌がはいり腐る場合もありますので、鉢が乾いているのであれば、先に水やりしてから切った方がいいと思います。また切って1週間ほどは雨に当たらないように、軒下に入れるか、缶やペットボトルなどを被せておいたほうがいいと思います。まあ手持ちがあるようでしたらカルスメイトを塗布しておけば万全ですが!

以降は春の植え替えまで、陽当たりが 良いことにこしたことはありませんが、雨が当たらない、また鉢が凍らない場所で管理します。ただ切り戻した後でも、鉢は割と乾くので、我が家の過去の実績からすると、7日〜10日に1回程度の水やりは必要です。もちろん鉢が乾いていないようでしたら、乾くまで水やりする必要はありません!


ここから2年目です!

2011年03月18日
モミジアオイの株元から新芽?らしきものが、出て来ました。普通は根の着け根から出てくるので、昨年切り戻した茎から少し離れた位置から顔を覗かせるのですが、茎から直接出て来ました。

モミジアオイ発芽

矢印のところから出て来ているのですが、不思議です?
しかも時期としては2008年が3月28日、2009年が4月13日、2010年が4月25日ですから、かなり早いです!
まあ1株だけ発芽するということもないので、土中からも遅れて4月初め頃には出てくるとは思いますが?!
この鉢は昨年2株植え付けていますので、このままでは生長がかなり遅くなると思いますので、株分けするか、一気に12号鉢クラスに鉢増ししないといけませんが、どうするかな?!地植え株もあるのでねぇ!

2011年04月17日
平年並みで土中からも新芽がちゃんと出て来ました

モミジアオイの新芽

3月18日はモミジアオイの発芽?と書いていますが、その場所から少し生長した芽と新たに土中から新芽が出てきて、現在4株になりました。植え替えていませんのであまり多く発芽はしないと思います。それと今年はあまり大きくしたくないので、このままの鉢でいけば高さが抑えられるのではないかと思っています。

2011年05月01日
2週間前の記事では4株でしたが、あれからさらに2株が発芽し6株になりました。また3月18日に切り戻した株元や茎から発芽したのは生長が遅く、4月17日頃に土中から出て来た株の方がずっと生長が早いようです。

モミジアオイ6株発芽

特に切断面直ぐ横から出て来ていた芽は全く変化無しで、たぶん生長しないと思いますので、現在この芽は数に入れていません。まだ高さは5cm前後ですがモ ミジアオイは25度を超えはじめると一気に生長していきますので終日陽の当たる場所に置き、徒長させないように管理します。花を沢山着けるには1.5m以 上に育て、脇芽を多く出させないといけませんので、少なくとも10号鉢以上で栽培します。本来ならもうとっくに植え替えていないといけないのですが、今年は小さく管理したいのでこのまま7号鉢でいく予定です。

2011年05月10日 (発芽23日目)
3月18日にモミジアオイ発芽と書いていますが、以降大きくならず、4月17日に土中から上がって来た新芽のみが大きくなりましたので、発芽を4月17日に訂正しました。ですから本日は発芽23日目となります。

発芽から23日目のモミジアオイ

一番生長している株でなんと高さ20cmを超え、小さい株でも15cm近くにまでなりました。1日の時はまだ5cmほどでしたが、やはり25度を超えるようになり、完全にモミジアオイの生育期となったようです!ただ例年では3月中旬植え替え、発芽が3月下旬〜4月中旬頃で、鉢も12号鉢でしたので今の時期すでに40〜50cm程度になっていたのに比べるとかなり小さいです!現在7号鉢ですが、今月末頃に9号ぐらいに鉢増しすれば、高さを抑えて、花着きの良い鉢にうまく仕立てられるかもしれませんので、今年はこんなかんじでいこうかなと思っています!
でも地植え株がまったく新芽が出てこないのが気になります、どうしたんだ??!



大株の育て方はこちらをご覧ください



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Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、モミジアオイにとってもわりと厳しい環境です。
基本は外に出しっぱなし栽培ですが、厳冬期のみ軒下に移動させることもあります。
居住地は風の通り道にあるようで、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
水は基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。また弱酸性にするために500倍程度になるように木酢液を添加することもあります。
培養土のレシピ等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。

このページは、Cometのサボテン栽培日記で投稿した内容をまとめたものを、その後の経験等に基づき、随時加筆や修正しています。

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