コキンバイザサ科ロードヒポキシス属ロードヒポキシス(流通名:アッツザクラ)の栽培暦と育て方

2011年06月01日 更新

ロードヒポキシス(アッツザクラ)
学名
Rhodohypoxis baurii(ロードヒポキシス)
流通名
アッツザクラ
分類
コキンバイザサ科ロードヒポキシス属
性状
耐寒性球根
原産地
南アフリカドラケンスバーグ山脈の高原および山岳地帯
特徴
3月下旬ごろから芽を出し、5月上旬頃開花します。葉っぱはキンバイザサ科特有の産毛がある細葉です。花色はピンクのものが一般的ですが、濃紅や白もあります。高山性の植物ですので、日本の高温多湿は苦手で花期は梅雨入り頃ぐらいです。晩秋には地上部は全て枯れますが、小さな球根が沢山出来ていますので、水やりを忘れないように、陽当たりの良い軒下などで管理します。寒さに当てないと花芽を着けませんので、鉢が凍らない程度の屋外で冬越しします。植え替えは2月下旬頃で毎年植え替えないと鉢が直ぐにいっぱいになってしまい、花数が逆に減ります!

ドラケンスバーグ山脈とは
南アフリカ南東部に位置し、標高3000mを越す山々が南西から北東に連なり全長1000kmもある大きな山脈です。南アフリカ南東部は西岸海洋性気候に属し、夏、冬ともに温和で
最暖月平均気温が22度以下だそうです。また山脈の東側は湿潤で雨や雪も 定期的に降るようですが、西側は乾燥した気候となっているようです。平均気温が22度ほどというと湿度はかなり違いますが関西では5月下旬から〜6月にあたりますので、夏場の高温に弱いことは理解できます。

栽培暦と育て方

アッツザクラは1月末頃から開花株が流通していますが、これは温室で開花時期を早めたものです。一般の軒下栽培では2月末植え替え、5月上旬頃から開花が普通です。

2007年3月から球根から育てています。開花鉢を購入したのではなく、最初は3号鉢1つに球根6ヶでした。

2009年02月21日
水を2週間切って、土を乾かせていた7号の塗り鉢のアッツザクラを土を落とし、球根を掘り上げました。
花屋さんなどでは1月中頃から開花鉢が店頭に並んでいるのを見かけるようになりますが、これは温室を使って季節をずらして開花させているもので、一般の屋外栽培では、今が掘り上げ、植え替えの時期です。ですから購入した翌年は開花が地域によりますが4月下旬以降となります。
根や枯れた葉を整理して、半日〜1日ほど乾燥させ、植え込みます。
球根は大きい物で親指の爪ぐらいです。小さいものは米粒以下ですが、それでも立派に花を咲かせてくれますので、分球してしまっていると探すのが大変です。
なにせ赤玉土の小粒とそっくりですから!

2009年02月22日
湿度が低かったので、球根を半日強乾かして、土をきれいに筆で落とし、植え込みました。
昨年使っていた7号浅鉢と、6号浅鉢の2鉢を使いました。
植え込み前のきれいにした球根達です。

アッツザクラの球根

10円玉と一緒に撮影しました。
昨年よりはるかに大きくなっています。
子玉が付いている親玉が14ヶで子玉が55ヶほどです。子玉にも孫玉が付いているのもあり、もう少し数はあります。
下の写真は分球していた球根です。

アッツザクラの球根

一番小さい物でも米粒以上ありました。こちらは26ヶです。
全部合わせて95ヶ以上で、昨年は米粒以下の小さなものまで含めて20ヶしかなかったのですから、約5倍に増えたことになります。
最初の写真を見れば分かりますが、親球に子球が3〜5ヶ付いていますので、4〜6倍程度には増えると思います。

植え込み気のアッツザクラの鉢

仕上がりはこんな感じです。
これでも少し余ったので3号鉢にも6ヶ植え込みました。
球根は親と子は付けたままで植え込みました。このほうが上下を間違わなくて済みますから。(上下を間違っても発芽はします。分からないときは横向きにして植えれば大丈夫です)
植え込む深さは2cm程で、軽く培養土で覆った程度です。その上に化粧砂代わりに表土を軽くかけています。あまり浅いと球根が根の張る勢いで表土から出てきますので、大きい球根はやや深めにした方がいいかと思います。ですから1つの鉢に植え込む球根の大きさをそろえて植え込んだ方がいいかと思います。
でも今回は1鉢におよそ45ヶほど植え込んだのですからどうなる事やら???

昨年の培養土のレシピは短毛丸の培養土のレシピと同じです。ちょうどいいぐらい余っていたので使いました。ですから今年も同じでも良かったのですが、梅雨時に水持ちが良すぎる感じがしましたので、変更しました。

2009年の培養土のレシピは以下の通りです。
赤玉3:鹿沼土2:腐葉土1.5:たい肥2:パーライト1:ゼオライト0.5
植え付け数が多いので底土の上1cmのところに有機肥料小粒 (N:P:K=4:6:4)を20粒入れました。
鉢底には日向土を1cmほど敷きました。
表土(化粧砂)は赤玉1:日向土1です。

鉢底から透明な水が出るまでたっぷり水やりします。
そして雨の入らない日当たりの良い場所で管理します。昨年の植え替えは2月28日で発芽は4月8日でし た。
さて今年はいつ頃発芽してくれるでしょうか?

2009年03月29日
アッツザクラの発芽を確認しました。写真じゃ分からないかも?

アッツザクラ発芽

まだ1つだけですがしばらく良い天気が続きそうなので、これからどんどん発芽してくれるでしょう?!
2008年は2月28日植え込みで4月8日発芽でした。
今年は2月22日植え込みで3月29日発芽なので10日ほど早い発芽となりました。
早く植え込めば それだけ早く発芽するのが分かりました。
でも気温も大きく関係しているのでこれ以上早く発芽させるには温室が必要なのではないでしょうか?
下の写真は2008年5月7日の満開の様子です!

満開のアッツザクラ

アッツザクラは徒長しやすいので、
発芽が開始すれば、日当たりの良い特等席で管理します。
そうすれば葉の長さが3cmぐらいになったころから花芽が上がってきて、大変見栄えの良い姿で花が楽しめます!!

2009年04月21日
アッツザクラがようやく動き出しました。

発芽し始めたアッツザクラ

3月29日の日記で発芽し始めましたと書きましたが、あれ以降まったく動きがありませんでした。
6号鉢も3号鉢も全く発芽の気配も見られないまま時間が経ち、4月7日頃に7号鉢に2、3の発芽が確認できましたが、以降また止まりました。
それが4日前から6号鉢に1つ、3号鉢に1つと発芽が認められ、昨日から全ての鉢で発芽が始まりました。
昨年は4月8日の発芽開始以降、順調に出続け、4月24日には花芽がいっせいに上がってきました。そして5月2日から開花が始まったのですが、今年はどうなることやら?!
まったく予想がつきません。

2009年04月26日
まだ1cmほどしか葉っぱが出てないというのに、アッツザクラの花芽が出てきました。
普通は葉が3cmほどになった頃に花芽が上がってきて、葉が5、6cmになり、そして花茎が7cmほどまで伸びて、開花する。のが昨年の開花までの状況だったのですが。(ただし少しでも日当たりの悪いところで育てると直ぐに徒長します。)

アッツザクラの花芽

花芽はまだ矢印の株1ヶだけです。
でも昨年も4月24日から花芽が出始めたので不思議ではありません。でもまだ6割ほどしか発芽していないし、写真で分かるようにこんなに小さいのですよ。
今年の異常気象がどこかに影響しているのでしょうか?!

2009年05月03日
だいぶ発芽しました(7割程度です)。
また花芽もこの写真でも分かるように なってきました。2008年の5/2、2007年の5/6の開花からは遅れていますが、ようやくここまで来ました。

ロードヒポキシス

キンバイザサ科の特徴でもある、葉の産毛も写真でも分かるようになってきました。
アッツザクラは流通名で、キンバイザサ科ロードヒポキシス属ロードヒポキシスが正しいようです。科はユリ科とする場合もあるようです。

でも2008年よりはやく植え替えしたし、最初の発芽は昨年より1週間も早かったのに、何が遅れる原因だったのかな?
4月中旬の連続の夏日が原因なのかな?
培養土か??
植え込みすぎたのか???

2009年05月06日
ロードヒポキシスがなんと一輪だけですが開花しました。
3日の日記では2007年の5/6の開花にも遅れていますと書きましたが、予想を裏切って開花しちゃいました。

ロードヒポキシス開花

でもまだ芽も出ていない球根も3割ほどあると思えば、なんと葉っぱも出てないのに花芽だけが上がってきている球根もあり、どこかおかしいです????

ロードヒポキシスは南アフリカドラケンスバーグ山脈が原産地だそうです。
ドラケンスバーグ山脈は南アフリカ南東部に位置し、標高3000mを越す山々が南西から北東に連なり全長1000kmもある大きな山脈です。南アフリカ南東部は 西岸海洋性気候に属し、夏、冬ともに温和で最暖月平均気温が22度以下だそうです。また山脈の東側は湿潤で雨や雪も定期的に降るようですが、西側は乾燥した気候となっているようです。
平均気温が22度以下というと関西では6月にあたります。
山脈のどちら側か、また標高はどれぐらいのところに自生するかまでは分かりませんが、それでも
ロードヒポキシスは山野草に近い性質を持っているということは容易に推測できます。現在南アフリカでは絶滅危惧種になっているそうです。
ですから
日本の高温多湿には弱く、また寒さに遭わないと花芽を着けないというのもある程度理解できます。

2009年05月11日
今日は33度を超えま した。
ロードヒポキシス(アッツザクラ)にはかなりつらい気温です。2008年は花後でしたが、5月26日から3日間30度を超える日が続き一気に傷みましたから、今年は西日が当たらない場所に置いてはいるのですが、新芽の葉先が少し枯れ込んだ状態で発芽するのが出てきました。

ロードヒポキシス開花

今年は満開のアッツザクラを見ることが出来るのでしょうか??

2009年05月13日
今日は風が強いうえ低湿度だったため、かなり涼しかったです。
ロードヒポキシス(アッツザクラ)にとっては、良い天気だったようで、10輪以上が開花しました。でも昨年のような満開にはなかなかならないような咲き方です。

2009年05月17日
全ての鉢で開花しましたが、まだ10%程度は発芽すらまだですので、満開にはまだまだ時間がかかりそうです。

ロードヒポキシス

ちょっと植え込みすぎたのかも?

2009年05月23日
七分ぐらいまで開花しました。まだ発芽したばかりのもあるので、鉢一面が花に覆われる までにはまだ時間がかかりそうです。

七分咲きロードヒポキシス(アッツザクラ)

二十四節気の小満も過ぎ気温が高くなってきたので、花が傷むのが早くなって きました。4月下旬から、5月上旬であれば、7〜10日ほどは持つのですが、毎日25度を越えるようになってきますと、よくて5〜7日程度しかもちませんので、 なかなか満開にならないのです。
それと花芽が伸び出した株には肥料を与えたいのですが、開花している株に与えると逆に花が早く終わるので、肥料の与え方もかなり難しい状態なのです。
また密植しているので、湿度が高くなると蒸れで葉が傷んだり、アブラムシなどが発生してくるので風通しのいい半日陰に移動させようかなと思っています。

2009年06月14日
ロードヒポキシス(アッツザクラ)

発芽時期のズレが大きかったので結局一斉に満開にはなりませんでした。でも写真のように3鉢で80輪程度はなんとか開花してくれてはいますが、この時期の高温多湿で花の痛むのが早く、3〜5日しか持たないので、すぐにまばらな感じになります。現在は午前中は日が当たる場所で、午後からは日陰になるような風通しの良いなるべく涼しい場所で管理しています。
昨年は6月中旬には花が終わったのですが、今年は開花が遅れたこともあって、まだかなり咲いてくれそうです。
ロードヒポキシスは水を欲しがる植物ですが、この時期はやや水やりを控えめにしています。

2009年06月29日
花が全て終わりました。

2009年07月12日
花がらなど完全に取り除きました。

花がらを取ったロードヒポキシス

葉っぱの長さは15〜20cmにもなっています。 この葉をなるべく枯れささないように、風通しの良い明るい日陰で過ごさせます。
水をやりすぎたりすると蒸れて傷んできますし、この時期の強い日差 しを当てても枯れ込みやすいので、注意します。関東以北であれば日当たりの良い風通しの良い場所でもいいと思いますが、関西では無理です!
我が家の植え込み培養土は軽く表土が乾き易いので、水やりは表土が乾いてから1〜2日待ってから与えています。またお礼肥として2000倍の液肥 N:P:K=6:6:6を今月のみ2回程度与えます。
10月下旬頃に自然に枯れるまで、なるべく葉を残して置いた方が球根も太りますし、数も増えます。1つの球根に4〜5ヶ新たに球根が出来ますので、1年で5〜6倍の数に増えます。
枯れた葉はこまめに取り除きます。根が浅いので葉っぱを引っ張ると球根が上がってきたりしますので、私は鋏を使っています。
地上部が完全に枯れてからは、割と日当たりの良い軒下などで翌年の植え替えま でを過ごさせます。寒さに当てないと花芽が着きにくくなりますので、厳冬期でも室内に入れたりましません。ただし鉢が完全に凍りついてしまわないように冬場の水やりは気をつけましょう!

2009年11月12日
アッツザクラ

ロードヒポキシス(アッツザクラ)は地上部が全て枯れましたので、きれいに枯れ葉を取り除きました。
以降は2月末頃の植え替えまでは雨の当たらない屋外で、管理します。ただし水やりは必要ですので、培養土にもよりますが、我が家の実績では2週間に1回ぐらいです。
ロードヒポキシスは寒さに当てないと花が着きませんので、必ず屋外で越冬させます。

2010年02月21日
ロードヒポキシス(アッツザクラ)の植え替えを始めました。表土は軽く落ちましたが、見事な根鉢になっていて驚きました。
細かな球根を見失わないように、少しずつ根鉢を崩し、球根を堀上げます。

堀上げたロードヒポキシス(アッツザクラ)の球根 堀上げた根を整理したロードヒポキシス(アッツザクラ)の球根

上左の写真のように堀上げた直後はこんな感じです。
根や枯れた葉っぱなどが着いていますので、筆などで土を落とし、手で取れる根などは手で取りますが、取れにくいものを無理矢理引っ張ると球根がかけてしまったりしますので、清潔な鋏で切ります。昨年(2009年)に比べると球根はほとんど増えていません。数えたところ110ヶでした。原因はとにかく鉢に詰め込みすぎました。
ですから子球が育つ場所が無かったみたいです。昨年の親球と子球の着き方を見ると分かるように、親の回りに少なくとも3〜4cmのスペースが必要なようです。でも小さな球根は一つもなくどれも立派に育っていましたので一安心です。
今年は7号鉢に20球ほどにしようと思いますが、鉢が4、5鉢はいるなー。あまり増やしすぎても場所の確保が難しくなってくるのですよね!
1、2日乾かして植え込みます!

培養土は昨年と同じレシピにする予定で以下の通りです。
赤玉3:鹿沼土2:腐葉土 1.5:たい肥2:パーライト1:ゼオライト0.5
鉢底には日向土を1cmほど敷きます。
表土(化粧砂)は赤玉1:日向土1です。

2010年02月23日
気温が上がり、しかも湿度も低くなったので、あまり乾燥させ過ぎるのもよくないので、 ロードヒポキシス(アッツザクラ)を植え込みました。

植え込み後水やりしたロードヒポキシス(アッツザクラ)

今回は1鉢20球としたので、5鉢になりました。残りは近所の方にあげました。
培養土は先日の日記の通りです!
赤玉3:鹿沼土2:腐葉土1.5:たい肥2:パーライト1:ゼオライト0.5
鉢底には日向土を1cmほど敷きました。

表土(化粧砂)だけは 赤玉2:鹿沼土1:日向土1に変更しました。(サイズの合う日向土が切れてしまったため)

各種培養土

上の写真は混ぜる前の土、左上が赤玉2〜3mm、右上が鹿沼土2〜3mm、右下がパーライト2〜3mm、左下がゼオライトで2〜4mmです。これに腐葉土、たい肥を加えて均一に混合して培養 土ができあがりです!

さて今年の発芽いつ頃になるでしょうか?

2010年04月14日
発芽が始まりました。昨年(2009年)の発芽は3月29日でしたが、寒の戻りなどがあり、結局一斉に動き出したのは20日頃でした。

ロードヒポキシス(アッツザクラ)発芽始まる

今日は5鉢のうち4鉢で1〜3ヶの発芽が認められましたが、今日から2、3日は気温も低いので次々に発芽するということは無いと思われます。本格的に動き出すのは、18日以降になるでしょう!
これから開花までのアッツザクラは、太陽光が大好きですので、終日直射光の当たる場所で管理します。すると葉っぱ 3cmほど出たぐらいで花芽が上がってきて、葉っぱが7cmぐらいになったところで、開花します。
それが群生すればたいへん見栄えよく仕上がりますので、今日から特等席に移します!!
でも今年は5鉢もあるので、他の品種も含めて特等席の取り合いになるかも??

2010年04月28日
発芽がだいぶ進みました。5鉢とも50%以上発芽し、早い鉢は80%程度まで発芽しました。60%を超えた鉢から液肥で追肥していきます。

発芽したロードヒポキシス(アッツザクラ)

この鉢は16ヶ発芽していますが、80%ではありません。1鉢全てに20ヶずつ球根を植え付けましたが、球根によっては、1ヶから2、3ヶの発芽がある場合があるからです。2月に掘り返したとき、球根はあまり数が増えていませんでした。それは分球できるほどスペースが無かったからです。ですから今回植え直したことで発根と同時に分球し1ヶから2、3ヶの発芽があるのです。
普通の草花であればこの時期の追肥は窒素多めの葉肥を与え、葉っぱを生長させ、光合成を活発にさせるのですが、そうすると10cm以上の大きさになって開花するようになります。ですから水やりをやや抑え、燐酸分多めの花肥を薄めで与えていきます。業者のようにビーナインなどの生長抑制剤(矮化剤わいかざい)を使い、背丈を抑えて開花させる方法もありますが、そんなことはしたくはありませんのでねぇ!

2010年04月30日
花芽が上がってきました。発芽は昨年よりだいぶ遅かったですが、発芽以降は昨年よりずっと順調でしたので、花芽の上がりは昨年の3日遅れにとどまりました。

花芽が上がってきたロードヒポキシス(アッツザクラ)

GW中の天候は大変良いようですし、気温も夏日が予測されていますので、このままいけば昨年と同じ5月6日ぐらいには開花するのではないでしょうか? でもまだ草丈が低すぎるのでちょっと無理か?
草丈はまだ2cmにもなっていませんが、これぐらいで花芽が上がってくると、6cm前後ぐらいで開花することになるので、たいへん見栄え良く仕上がります。
以降の管理は、
・直射光を長時間当て、徒長させないこと
・水は欲しがる方ですが、培養土の乾き具合と、葉っぱの柔らかさを常に観察し、ギリギリに抑えること
・開花まではやや肥培気味にする(上の2項目ができないと徒長してしまうので、できないなら肥料は控えた方がいいです)
・ この時期はまだアブラムシなどは発生しませんが、花が終わり6月中旬になると被害を受けやすくなるので、開花前に一度オルトラン粒剤を散布しておくと管理が楽になります。

2010年05月04日
発芽も進み、花芽も結構上がってきました。発芽数も鉢によりバラツキはありますが65%〜90%ぐらいです!発芽率が高いのは塗り鉢の3鉢で、朱温鉢2鉢は低いです。原因はわかりませんが、塗り鉢より朱温鉢の方が乾きやすいせいかもしれません?!

まもなく開花のロードヒポキシス(アッツザクラ)

最も生長している株で3cm弱ですが、花芽も一緒に上がってきているのでたいへん良い感じです!
開花にはある程度の気温が必要ですが、今日のように30度近い暑さは苦手ですので、こういう日が続くようでしたら少し風通しの良い半日陰などに移動させた方がいい場合もあります。
昨年、一昨年と開花は5月6日でしたが、今の状況ではちょっと難しく少し遅れそうです?!
でも昨年も同じようなことを5月3日に言っていましたが、結局6日に開花したのでもしかしたら2、3日で開花するかも?

2010年05月08日
開花が始まりました。昨年、一昨年に比べて2日遅れですが、3、4月の天候不順のわりにはよく挽回したと思います。草丈は3cm強、花丈は6cmほどで開花していますので、たいへん理想的な状態です!

開花が始まったロードヒポキシス(アッツザクラ)

開花したのは2鉢で3輪だけですが、花芽もかなり上がって来ていますし、またしばらくはロードヒポキシスの開花に適した気温が続くようですので、残りの鉢も続いてくれるでしょう!
普通は1輪開花してから次の花芽が上がってくるのですが、2ヶ同時に上がって来ているのもありますので、うまくいけば1鉢で30輪以上の群生になってくれるのではないかと思います。

2010年05月10日
続々と開花が始まり、4鉢で15輪が開花しました。1鉢も花芽がだいぶ上がって来ているので、2、3日中には数輪は開花してくれそうです!

続々開花ロードヒポキシス

写真でも分かりますように草丈は3〜4cmほどで、花丈は6cmほどですから徒長せず、非常に良い状態です!
ロー ドヒポキシスの葉っぱには細かな産毛が沢山着いています。この産毛がキンバイザサ科の特徴でもあるのですが、普通産毛が着いている品種は、乾燥に強くあま り水やりすると駄目にするイメージがあるのですが、ロードヒポキシスは水が好きな部類に入ると思われます。特に開花中は土の乾きも早く、ほとんど毎日の水やりになることもあります。

2010年05月14日
7分咲きぐらいまで開花しました。まだ開き始めたばかりの鉢や、80%ぐらいしか発芽していない鉢などもありますが、この角鉢は大変順調です!

7分咲きのアッツザクラ

発芽もほとんど終わっていますし、花芽の上がりも大変順調です!
2007年の時も角鉢が丸鉢よりはるかに早く発芽し、満開になった事がありましたが、何か関係あるのでしょうか?!
今回朱温鉢に比べ、塗り鉢の方が発芽が早く、花芽の上がりも早かったのですが、開花はほとんど同じで、逆に塗り鉢1鉢だけは本日やっと開花が始まった状態ですので、あまり鉢の種類には関係は無かったようです。
それに植え込んだ球根の大きさなどはバラバラですので、角鉢にたまたま良い球根が集まっただけなのでしょう?!
でも、たしか塗り鉢の丸鉢から大きい球根を植え込み、最後に残った球根を良いサイズの丸鉢が無かったので、しかたなく角鉢に植え込んだので、そんなに良い球根が残っていたとも思えないのですよねぇ??
まあ来年堀上げた時によく観察しておきましょう!!
しばらく日照はあまり良くないようですが、気温が上がらないので花はかなり持ちそうです。ですから開花が遅れたものの、満開に近い花数でしばらく楽しめそうです!!!

今日も風が強く、ほぼ曇りですが、たまに陽が差し込みます。でも気温は上がらないので、発芽が始まったモミジアオイも停滞気味です。

2010年05月20日
角鉢が満開間近まで開花しました。上がってきた株は20ヶ全て上がって来ていますが、2株だけまだ顔を出して程度です。それでも35輪ほど開花しています。1株あたり2輪程度開花させているわけです!

満開間近のロードヒポキシス

日照と気温、湿度がうまく合えば、1株から3輪もしくは4輪の同時開花もあるので、20株で50輪以上の満開になることもあるわけですが、今年はなかな良い感じに開花してくれません。しかも鉢のバラツキが大きく、2鉢は満開間近ですが、3鉢は株の上がりも80%〜90%で、開花は50%〜65%といったとこ ろですからねぇ!

午前中は昨晩からの雨が残っていましたが、お昼前から晴れ間が出てきたので、軒下に避難させていた、アッツザクラや照波、火祭りを外に出したのですが、午後4時頃から結構強い雨が降りました。
やられた!!
特にアッツザクラは開花中雨に当てると花びらが直ぐに痛み、開花日数が半分ぐらいになるので、注意していたのですが!明日、明後日は良い天気になりそうなので、満開になるのを期待していたのですが、この雨はちょっとやばかったかも??

2010年05月22日
横から見ると満開のように見えますが、門扉から降ろして上から撮るとこんな感じです。まだあまり株が上がってきていない箇所や、花芽が着いていない箇所がけっこうあります。球根の大きさはかなり揃えて植え込んでいますが、それでもなかなか揃いません

満開間近のロードヒポキシス 満開間近のロードヒポキシス 満開間近のロードヒポキシス

気温もかなり上がり30度を超えました。日照は欲しいのですが、ここまで気温が上がると、花の痛みも早くなるので、なかなか満開にならないので少し困ります。

2010年05月24日
昨日から雨で軒下に移動させました。雨に当てると直ぐに花が汚くなるので、この時期は注意が必要です!

軒下で雨宿り中のアッツザクラ

2010年05月25日
午前中は曇っていましたが、午後からは日差しが出て来ましたが、黄砂が風に運ばれてきましたので、このあと軒下に移動させました。

ほぼ満開のロードヒポキシス ほぼ満開のロードヒポキシス

水滴が着いたあとに黄砂が降り、水に溶けると2、3日で花が枯れてしまいますので、要注意です。黄砂が降った後水やりしたりすると同じ事になりますので、とにかく黄砂には注意が必要で、天気予報の黄砂予報を常に確認する必要があります。

2010年05月27日
なかなか満開にならないですねぇ!
気温もかなり高くなってきましたし、湿度も高くなってきたので、花が痛みやすいですし、1輪の開花日数が短くなってきました。

ほぼ満開のロードヒポキシス ほぼ満開のロードヒポキシス

2010年05月30日
一番株の上がりが遅かったこの6号浅鉢は、まだすべて上がっていない株がありそうです。今年はもうこれ以上上がらない可能性が高いです。

花が終わり始めたロードヒポキシス

2010年06月07日
気温も湿度も上がり、しかも雨の日が増えてきましたので、花が終わり始めた鉢から、風通しの良い2階で管理し始めました。

花が終わり始めたロードヒポキシス

2010年07月06日
まだ梅雨は開けていませんが、晴れるともう真夏の日差しですので、スダレなどで遮光し、夏越しをさせます。
花がらは蒸れる原因になりますので、丁寧に株元からハサミで切り取ります。引っ張ると球根ごと上がって来たりしますので、必ずハサミを使います。

夏越し中のロードヒポキシス

なるべく葉っぱが枯れないように注意して、10月末頃までは、水やりと肥料を適宜与えながら管理します。

2010年11月07日
これぐらいまで枯れたら、葉っぱを取り除き始めても良いですが、この状態ではまだ葉っぱは引っぱても抜けず、球根ごと上がって来ますので、ハサミで株元から切っていきます。汚い状態でもかまわないならあと1ヶ月ほど放置すれば、ほとんどが簡単に抜けると思います。

葉が枯れ始めたロードヒポキシス 枯れ葉を落としたロードヒポキシス 

2010年12月19日
冬越し中のアッツザクラ(ロードヒポキシス)くんです。

冬越し中のロードヒポキシス

来年2月下旬の植え替えまでは、わりと陽当たりの良い軒下で雨を避けて管理します。
培養土の過湿には気をつけます。それでも最低限の水やりは必要です。我が家の実績では2〜3週間に1回程度です。
スイセンやムスカリなどは球根を堀上げて植え付け時期まで乾燥させておいたりしますが、アッツザクラは植え替えまで堀上げずに鉢のまま越冬させます。
またアッツザクラは寒さに当てないと花芽が着きませんので、必ず屋外で冬越しさせます。
ただし完全に凍結してしまうと凍死する場合がありますので、凍結しない ようにします。
スーパーの半透明のビニール袋に入れておけば大抵は凍ることはありません。しかも乾燥しにくいので、水やりの手間もあまりかかりませんが、陽当たりの良すぎるところでは、蒸し風呂になるかもしれませんので、注意!!

2011年02月17日
今月末までけっこう気温が高い日が続くみたいなので、ロードヒポキシス(園芸名:アッツザクラ)を堀上げました。昨年より4日早いです。

完全に根鉢になっていたアッツザクラ 堀上げたアッツザクラ

どの鉢も表土を落とすと見事な根鉢になっていました。球根2〜3ヶを持つとそのまま根鉢が持ち上がる程でした。土を落としましたが、数はそれほど増えていませんでしたねぇ!
やはり昨年の記録的な猛暑が影響したと思われます。
球根の数は、10%増えたかどうかぐらいですが、球根から出ている根の太さは今まで見たことも無いような立派な根です。球根そのものの大きさはほとんど同じか、やや小ぶりなので余計に根が太く見えます。
普段は2、3日自然乾燥ですが、こんなに太い根切ったら殺菌は必要ですね!
今日昼休みに根切りして、殺菌剤に浸けて乾燥させます!天気が良ければ1日乾燥させて、明日植え込みです!!

昨晩の雨はけっこう強く、30mm以上降ったみたいです。ベランダの最低気温はなんと午前6時30分現在10.2度でした。ですが日差しが出ていなかったせいか8時に見ると8.8度まで下がっていました。

2011年02月24日
太い根を切ったので、殺菌剤(オーソサイド水和剤)に浸けて乾燥させていた、 ロードヒポキシス(アッツザクラ)を朝一で植え込みました。112ヶ球根がありましたが、昨年(2010年)のように5鉢も管理するのは大変なので、1鉢に20球で2鉢だけ植え込みました。残りは全てご近所の方にもらっていただきました。

アッツザクラの球根の植え込み後

培養土は根の張り方も大変良かったので、昨年と同じレシピです!
赤玉3:鹿沼土2:腐葉土1.5:たい肥2:パーライト1:ゼオライト0.5
鉢底には日向土を1cmほど敷きました。たい肥は自家製草花用です。
肥料はたい肥以外入れず、発芽後から液肥で追肥して育てます。
表土(化粧砂)だけは 赤玉1:鹿沼土1

植え込み後メネデールでたっぷり灌水して陽当たりの良い場所で管理します。
さて今年の発芽いつ頃になるでしょうか?

昨晩から小雨が降ったり止んだりの天気ですが、最低気温は高く、ベランダは9.5度でした。子宝草でも外に出しっぱなしに出来るほどの温度です。

2011年04月27日
ようやく発芽しました。例年より10日〜2週間ほどの遅れです。しかもまだ1株だけです。

ロードヒポキシス(流通名:アッツザクラ)がようやく発芽

例年5月5、6日頃には開花していますが、さすがに今年は難しそうです!ロードヒポキシスは寒さに当てないと花芽が着きませんが、今年の寒さは半端じゃな かったので、どうでしょうかねぇ?!植え込んだ球根は100球以上あった中から選んだ40球なので問題はないと思うのですが!

ワイルドストロベリーにやっと花芽が上がってきました。ランナーは先週あたりから出始めていたのですが、ようやくです。
昨年の今頃は既に結実していましたからねぇ!でも今年は寒風吹きつける軒下で厳しい冬越しをしたのでねぇ仕方ないかもしれません!!

お昼前から曇ってきました。気温は高く室内でも25度を超えています。明け方は猛烈な雷雨になるかもしれませんので、花芽を着けているシャクヤクやバラは軒下に避難させたほうが良さそうです。

2011年05月10日
やっと花芽が上がってきました。アッツザクラは高地性の性質を持っていて高温多湿に弱いので、花芽の上がりが遅いと十分に開花しないで、終わってしまうので今年はちょっと心配です。水やりのために門扉に出しています。雨が止んだので今しがた撮影したものです。

やっと花芽が上がってきたアッツザクラ やっと花芽が上がってきたアッツザクラ

こちらは7号塗り鉢でやや浅めで深さ9cmの鉢です。ちょっと先端の細い葉っぱが多くこれらは花芽が着かない可能性が高いでねぇ!
右の写真のように葉っぱの幅があり、1cmほど出たところで花が上がってくるのが理想的です!でも株の上がりも50%程度しか上がって来ていませんので、今年はどうなる事やら??

やっと花芽が上がってきたアッツザクラ やっと花芽が上がってきたアッツザクラ

こちらも7号塗り鉢ですが、やや深く深さは12cmあります。こちらのほうが早く発芽した分葉の生長も早く大きくなっていますが、花芽の上がりはほとんど一 緒に上がって来ました。こちらも株は50%程度ですが、葉っぱはしっかりとした葉なので先の鉢よりは花芽は着いてくれると思います!

しかしここ4年で最も発芽が遅く、開花も遅いです。通常ですと株は7〜8割は上がって来ていますし、花も2分咲きぐらいにはなっていますのでねぇ!
今年の寒さが厳しかったのが原因と思われます!植え替えてから室内に取り込んだりすると早く出たかもしれませんねぇ??!

先ほどの雨は今は止んだり小降りですが、降り始めはかなりきつかったですね!30分ほどで10mm以上降ったみたいです。

2011年05月14日
アッツザクラ(ロードヒポキシス Rhodohypoxis baurii)が例年より1週間遅れで開花しました。
発芽が例年より10日〜2週間遅れでしたので、頑張って開花してくれました。

アッツザクラ(ロードヒポキシス)開花始まる

でもまだ半分も発芽していませんのでさびしい感じです。しかもかなり細い葉っぱで上がって来ているのもあり、とても花芽が出そうにない感じです。これまでは 花後に分球し小さな球根から上がって来た葉っぱがこんな感じでしたので、もしかしたら分球しながら発芽しているのかもしれません。アッツザクラの球根は3年もすれば1円玉ぐらいの大きさになりますが、米粒程度の球根でもしっかりとした葉っぱが出て花芽を着けますので、この葉っぱからするととてつもなく小さな球根かもしれませんねぇ??!
もう一鉢はもう少し発芽し花も本日開花させましたが、アブラムシが発生、また葉先に変な枯れ込みが出たので、別管理しています。オルトラン液剤とダコニール散布したので、2、3日すれば定位置に戻せると思います!

今日は百日紅の弱い枝の間引きと白椿の剪定しました。白椿は百日紅の隣にあるので、風通し良くしておかないと病害虫の被害が出やすくなるので、先に花の終わった赤椿より先に行いました。5月も半ばだというのに白椿はまだ花咲かせているのですよねぇ!

2011年05月24日
例年より1週間遅れで開花しましたアッツザクラ(ロードヒポキシス Rhodohypoxis baurii)くんですが、1鉢はなんとか5分咲き程度の花を開花させてくれました。

やっと5分咲きのアッツザクラ

けっ こう咲いているように見えるかもしれませんが、植え込んだ球根の7割ほどしか発芽していませんので、5分咲きでも多く見えるのです。もう1鉢は植え込んだ 球根の5割程度しか発芽していないので、かなり寂しい感じです。最終的には全ての球根が発芽してくれてはいるのですが、昨年あたりから発芽時期が揃わなく なってきました。球根の大きさを揃えたりはしているのですが、原因が分かりません。我が家の栽培環境では、アッツザクラは6月中旬から下旬頃で花が終わり ますので、今年は満開のアッツザクラは見れない可能性が高そうです!!

午後から良く晴れて気温も上がりました。ただ風が大変強く、落ち葉が凄いです。


続く・・・・・・


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鷺草(サギソウ)の栽培暦と育て方


Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、特に梅雨から初秋にかけてはロードヒポキシス(アッツザクラ)にとってはかなり厳しい環境です。
2006年以降、2010年2月現在までの観測では、栽培場所の最低気温はマイナス4.6度、最高気温は42.2度です。
基本は外に出しっぱなし栽培ですが、梅雨時、厳冬期のみ軒下に移動させることもあります。
居住地は風の通り道にあるようで、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
水は基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。また弱酸性にするために500倍程度になるように木酢液を添加することもあります。
培養土のレシピ等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。

このページは、Cometのサボテン栽培日記に投稿した内容をまとめたものを、その後の経験等に基づき、随時加筆修正しています。 
ですから日記掲載当時と若干考え方や内容に違いがありますが、ご理解ください。
またロードヒポキシス(アッツザクラ)に関してご意見、ご質問等ございましたら、上記のCometのサボテン栽培日記の関連記事からコメントしてくだされば、答えられる範囲でお答えさせていただきます。

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