下葉が枯れてきた大株のアロエ不夜城や群生した株の仕立て直し

2010年11月17日 更新


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2010年3月14日
根詰まりしていたアロエ不夜城の仕立て直しをしました。仕立て直すのは7号鉢の群生株です。

7号群生株のアロエ不夜城 完全に根鉢になっていたアロエ不夜城

完全に根鉢になっていました。根鉢の外側の根が完全につぶれて平になっているのが分かります。昨年夏か秋に植え替えておけばこうはなっていないはずです!

子株を外したアロエ不夜城

子株を外しました。子株でも大きめの子株にはさらに孫株が着いていました。孫株は破棄、子株は近所の人にあげました。親株は下葉が無くなっていてかっこ悪いので、仕立て直します。

仕立て直したアロエ不夜城

こんな感じでバッサリ切ります。不夜城はこのクラスになるとかなり茎が堅く、カッターナイフ程度では切りづらいので、良く切れる包丁で切りました。もちろん雑菌などが入らないように包丁などはアルコールで消毒したものです。

乾燥中のアロエ不夜城

半日ほど切り口を直射光に当てて乾かします。サボテンのように殺菌剤を塗ってもかまいませんが、これまで10年間で20本以上仕立て直してきましたが、塗らなくても腐ったことは一度もありません。ただし日焼けする場合がありますので、葉っぱなどは新聞紙で覆い、切り口のみを乾かします。その後は風通しのよ い、明るい日陰で発根するまで置いておきます。

2010年4月23日
その後乾燥中だったアロエ不夜城くんですが、発根しましたので、培養土に植え込みました。かなり汚れていたので、今回はまず不夜城をスプレイヤーのミストできれいに洗ってから植え込みました。

発根したアロエ不夜城 発根したアロエ不夜城

発根は写真のような少し出ただけですが、ここまで出てくるとあとはあっという間に伸びますので、植え込んで大丈夫です。気温も高くなってきていますので、今回は表土から3cmほどは湿らして植え込んでいます。如雨露等で水やりすると表土付近だけを湿らすことは出来ませんので、スプレーヤーをミストにして少しずつ湿らせていきます。

植え込んだアロエ不夜城

できあがりはこんな感じです。以前は7号鉢でしたが、今回は子株も全て取り除いていますので、6号の深鉢にしました。下葉の葉先がかなり痛んでいますが、これは根詰まりさせた状態で、越冬させたり、風焼けさせるとこうなってしまい元には戻りません。また乾燥中に痛みがさらに進行しましたが新しい葉っぱがきれいであればどうってことはありません。

培養土のレシピは以下の通りです。
赤玉小粒(3〜5mm)6:たい肥2:腐葉土1:日向土1:イズカライト0.5(天然のゼオライト)合計で10になりません。
たい肥は自家製サボテン、多肉用 作り方こちら
鉢底にはパミス(天然の多孔質火成岩を選別6mm程度のものを使用)1〜2cm程度敷きます。
肥料は骨粉を適量、サボテンに使っている有機肥料小粒を適量を入れました。
パーライトを今まで使っていましたが軽いので、今回は日向土にしました。
またまだ根がほとんどありませんので、表土から5cmほどは上記レシピにさらに2割ほど日向土を増やしました。

2010年6月8日
花芽が出てきました。

仕立て直したアロエ不夜城の花芽

まさか仕立て直したその年に花芽が出るとは思ってもいませんでした。今回はかなり上部から花芽が出てきています。またこの花芽は分岐したのではなく単頭の花芽です。この株は3月14日仕立て直して以降ずっと半日陰で管理してきましたが、花芽が出ていることを考えると花芽形成はやはり仕立て直すもっと以前に出 来ているものと思われます。それとこの株は発根して1ヶ月半ほど経ったものですが、根がしっかり張り、ほとんど動かなくなりました。根がしっかり張れば徐々に本来の強光線下での栽培に戻していきます。特これから梅雨に入りますが、半日陰で管理していた株を直射光下での栽培に移行するには良い季節です。

2010年6月15日
直射光にならすためベランダのなかでは午前中陽があたり午後から半日陰になる場所に移動させましたが、それでもけっこう厳しいようで葉先がだいぶ痛みました。

花芽が大きくなり始めたアロエ不夜城

花芽は1週間でけっこう出て来ました。仕立て直しで根を張るために、また新芽を出すために、また花芽を生長させるためにかなりエネルギーを使っているようですので、もう少し早めに水やりすればここまでは葉先は痛まなかったのではないかと思いますが、週1回程度しかこれないので仕方ありません。

2010年6月25日

花芽が大きくなった不夜城

花芽はだいぶ伸びましたが、少し傾いています。これは半日陰の場所から終日陽の当たるベランダに移動させたので、培養土の乾きが早く、完全に水切れしていたので花芽が垂れたのだと思います。昨日たっぷり水やりしたので、復活してくれるでしょう!

2010年7月10日
開花しました。花房も大きく、今年開花した不夜城16房(株数は8株です)のなかで最も大きな花になりました!!

開花した不夜城

葉先の痛みはほとんど変化していませんので、完全に強光線にも慣れたようです。現在は終日陽が当たる場所に置いています。ただし梅雨が明けると週1回の水や りでは持たなくなりますので、もう少し家側に移動させます。毎日見に来れればいいのですが、それは無理なので、置き場所で工夫します。
花が終わればなるべく着け根のところから花茎を切り取ります。

2010年11月14日
真夏の強光線にも耐え、大きく生長しました!

子株がまた群生し始めたアロエ不夜城

6月15日の時点では花芽はかなり上の位置から上がって来たわけですが、上の写真でも分かりますように花茎を切った残りが株の半分よりやや上ぐらいの位置に見えています。つまりこの残った花茎より上の部分の葉っぱは、だいたい6月以降に出て来て大きく育ったことになるわけです!!
そして子株は全て外して植え込んだわけですが、もういくつも子株が出て来ました。手前に見えているのは4株ですが、裏や横にも6株出て来ていますので、10株も子株が花後の7月下旬以降に出て来たことになります。まあもともと7号鉢で群生していた株ですので、これぐらいの勢いはしっかり蓄えていたようです!!
ただ根詰まりの状態で群生、冬越しなどさせ、かつ仕立て直し後も結構早い時期から直射光に当てたので、元々痛んでいた葉っぱがさらに痛んできていますので、限界ギリギリの冬越しはさせない方がいいかもしれませんねぇ!
そうしないとまた来年下葉が落ちて仕立て直ししないといけなくなるかもしれませんので?!
でも不夜城もこのクラスになると直ぐに子吹き群生してくるので、鉢での栽培は頻繁に植え替えないといけなくなるので、直ぐに地植えにしたくなるのです!!!




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Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、かなり厳しい環境です。
基本は無加温、防寒、防風処理なしのベランダや軒下、庭に出しっぱなし栽培です。
風の通り道にあるので、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
鉢植えの水やりは基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器(100均で購入)を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。
4月〜11月は基本的には常温の水ですが、12月〜3月の間は状況に応じて、暖め水温30〜35度でやる場合もあります
地植えの水やりは自然任せです。(夏場乾きすぎたときは水やりする場合もあります)
培養土のレシピ等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。
私が育てている不夜城の特徴ですので、交雑の程度で性状等かなり異なっている場合もあります。


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ですから日記掲載当時と若干考え方や内容に違いがありますが、ご理解ください。
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