ベンケイソウ科センペルビブム属 巻絹(まきぎぬ)の栽培暦と育て方

2011年06月15日 修正

巻絹の群生鉢巻絹の花
学名
Sempervivum arachnoideum
和名
クモノスバンダイソウ(*1)
園芸名
巻絹(マキギヌ)
性状
常緑多年草
原産地
ヨーロッパ
特徴
耐寒性、耐暑性ともに高く、寒冷地を除き屋外で栽培可能。
1年を通じ強光線で栽培することでしまった株になる。ただし群生させると夏場蒸れて枯れ込む株も出てくるので、風通しが重要です!
また秋から水やりを抑え、良く陽に当てることで紅葉する。
ランナーの先に子株ができるので、春から初夏にかけて発根した子株(できれば株径1.5cm以上)を切って株分けでいくらでも増やすことができます。
花芽は早ければ株分けから3年以上経つと着くようです。早ければ5月中旬頃から花芽が上がり始め、6月中旬頃に開花します。ただし開花株は枯れます。3年もすれば大群生になっているので、3、4株ならたいしたことは無いでしょうが、花芽が多すぎるとかなりみすぼらしくなるかもしれませんので、株分けして予備を作っておくこと。

1.和名はクモノスバンダイソウといいますが、園芸名や流通名としての巻絹のほうが有名なのでここでは巻絹と呼ぶことにしています。

2009年4月7日
ベンケイソウ科センペルビブム属 巻絹(まきぎぬ)を隣の家の方からいただきました。この子の親株はもともと山中湖湖畔の別荘で、屋外で栽培されていた株ですので、マイナス10度ぐらいまでは平気で耐えるようですので、耐寒性はもの凄くありそうです。

いくら耐寒性があるといっても限界ギリギリで冬越しさせるのと、少し余裕をもって過ごさせるのでは春以降の生長具合に大きな差がでます。また我が家では冬の間、日の出から朝日が当たる場所に置いていますので、耐寒性が高くなりますが、もし朝日(午前8時までには)が直接当たらない場所で栽培される場合は、ビニール袋を被せる等の防寒処理をしたほうがいいかと思います。マイナス10度まで耐えられると言っても24時間マイナス10度の環境に耐えられるという意味ではありません。明け方の1〜2時間程度は耐えられるという意味です

名前の通り絹糸を巻いたような毛を纏っています。
巻絹はオリヅルランのようにランナーを延ばし子株が増えていきます。今回いただいたのはその子株のなかで発根していたもの4株です。直径は15mmほどです。

巻絹

かなり水を切って管理されていたため、普通は緑色なのですが、ワインレッドになっています。
これはこれでたいへんきれいです。
2〜3日水に浮かべてから、培養土に植え込む予定です。

2009年4月8日
植え込みました。こんな感じです。駄温鉢の6号浅鉢です。鉢が大きいようにも思えますが、ランナー出て子株がどんどん増えていくことを考えれば、これぐらいの鉢の方ができあがりが良いバランスかなと思います。

植え込み後の巻絹

植え込んだ培養土は以下の通りです。
サボテンの古土7:たい肥2:腐葉土1に骨粉少々、サボテンに使っている有機肥料小粒(N:P:K=4:6:4)を少々入れました。
置き場所は1階軒下で日当たりは割と良い場所に置いています。
細い根が出ていたので、植え付ける前にタップリと培養土を湿らせました。以降は表土が乾いたら、霧吹きで表土を湿らせる程度にしています。
サボテンの古土はもちろん強光線に当ててしっかり殺菌を行い、少し草木灰を加え、十分寝かせてあります。
サボテン、多肉植物専用たい肥の作り方はこちら

2009年4月13日
先日8日に植え込んだ(培養土に乗っけただけです)巻絹(まきぎぬ)ですが、葉っぱの間からランナーらしきものが出てきました。

巻絹のランナー?

この株が最も長く出てきているのですが、他の3株にも葉の隙間からやはり同じようなものが出かけていました。まだしっかり根も張っていないのに、ランナー?が出てくるのかな?

2009年4月25日
前回巻絹からランナー?が出てきたと書きましたが、次から次へと何本もランナーが出てきました。多い株で6本で、どの株も4本以上出ています。

ランナーが出た巻絹

この株は写真でも分かるように6本出ています。
根も少しは張ってきたようで、倒れなくなりました。
植え付けてから17日が過ぎましたが、やっとという感じです。かなり細い根でしたから根張りが弱いようです。もっと細かな粒の培養土にすればよかったかも。
今までの経験からすると、根の細い品種には細かな培養土が向いており、また保水力のある土がいいようです。

話しは少し変わりますが、保水力がある土は水はけが悪いように思われますが、そうではありません。私は保水力とは保水量が多いものだけを言うのではなく、保水量と保水時間の積を保水力として考えればいいと思っています。
実際パミス(天然の多孔質火成岩を砕いたもの)は保水量そのものは少ないですが、多孔質の奥に染み込んだ水は乾きにくく保水時間は赤玉の小粒よりずっとはあるようです。
ですから細い根を枯らさないようにするには、バーミキュライトやパミス、ゼオライトなどを上手く使うのがコツになるのです。

2009年5月8日
ランナーの先端の膨らみが巻絹の子株らしくなってきました。

巻絹の子株

大きさも3mmを超え、糸が巻かれているのが分かります。
植え込んでちょうど一月になりますので、そろそろ液肥を与えてみようと思っています。
多肉植物ですので、窒素分多めの観葉植物用ハイポネックスハイグレードを5000倍ぐらいからかな?!
栽培場所を雨の当たらない日当たりの良い1階軒下から直射光がガンガン当たる雨よけのない門扉の上に移動しました。

2009年5月9日
観葉植物用ハイポネックスハイグレードを5000倍で与えました。

2009年5月24日
液肥を与え、約2週間が経った巻絹ですが、液肥の効果かどうかは分かりませんが、かなり大きくなりました。

巻絹の子株

これぐらいの距離でもはっきり子株は分かりますし、糸を巻いている様子も分かります。今後は様子を見ながら月一回ぐらいのペースで前回と同じ濃度の液肥を与えてみようかなと思います。


2009年6月22日
約1ヶ月ぶりですが本体、子株ともにだいぶ大きくなりました。

巻絹

4月7日に隣の方からいただいたわけですが、本体はお よそ1,5倍ぐらい、株径25mmほどになっています。またランナーから出た子株も10mmを超えるものもあります。子株が混み合っているところは少し離 なそうと思ったのですが、既に発根し根が張っていたので動かせなくなっていました。
今のところ直射光で育てていますが、日焼けはしていないみたいです。でも元々かなり色づいていたのを株分けしてもらったので、まだ完全に本来の緑色に戻っていないので何とも言えませんが、大丈夫でしょう??!

ここまでの水やりは、日当たりの良い場所で直射光で育てていること、鉢が駄温鉢の浅鉢、培養土がサボテンの古土7:たい肥2:腐葉土1なので、乾きがかなり早く実績で3〜7日に1回ぐらいになっています。
肥料は元肥だけでも十分かも知れませんが、月1回観葉植物用ハイポネックスハイグレードを5000倍で与えています。
化学肥料も特にこれぐらいの希釈であれば問題無さそうです!

2009年6月28日
ほぼ完全な緑に戻りました。ずいぶん違うでしょう?! 

センペルビブム属 巻絹

何が急激に緑に戻したのかは分かりませんが、ここ数日の気温の高さと日照時間の長さが影響したと思われます。
親株の大きさはほとんど変わってはいませんが、子株は全体に大きくなっています。
植え込んだ時はこんなでしたから、ずいぶん表土が見えなくなったのが分かります。巻絹も生長はかなり早い植物のようです。
株分け、植え込みから2ヶ月でこんな感じですから、10月末頃には鉢の2/3以上は埋め尽くされているかもしれません??
我が家の多肉系は照波、子宝草といいアッという間に増えて、大きくなってしまいますが巻絹くんも負けてはいないようです!

2009年7月17日
35度を超す高温も全く平気なようですし、日の出から日の入りまで強光線に当たり続けても日焼けすることなく生長しているようで す。

センペルビブム属 巻絹

株分けした親株?の4株は前回からそれほど大きくなった感じはしませんが、子株が一回り大きくなりました。ですから子株と子株の間や親株と子株の間がずいぶん詰まったように見えます。
現在遮光もせず、強光線で育てているのに加え、土も水はけが良く、しかも浅い駄温鉢で育てていることもあり、土の乾きがめちゃくちゃ早いです。
私は基本的に水やりは夕方にしか与えませんが、翌日の昼過ぎには完全に乾いている事も多いです。ただこの時期乾くからといって毎日水やりしたりすると、多肉植物の場合、軟弱な株になりやすいので様子を見ながら2〜5日ぐらいは空けて水やりしています。
3ヶ月前に株分けし、植え込んだときに比べると驚いてしまうほどの、生長っぷりです!

2009年8月4日
巻絹(まきぎぬ)くんですが、35度を超す高温も全く平気なようですし、日の出から日の入りまで強光線に当たり続けても日焼けすることなく生長していたのですが、最近の長雨と日照不足のせいで、少し生長が止まってしまったようです。

センペルビブム属 巻絹

少しは大きくなっているようにも見えますが、それよりも少しでも光を浴びようとして、葉っぱを広げているので、大きく見えると言った方が正解のようです?!

2009年9月26日

巻絹

涼しくなってきて少し生長し始めました。4株の親株はほとんど変わっていませんが、周辺の子株は少しですが大きくなってきまし た。ランナーが出てもう少し数が増えてくれるかと期待していたのですが、どうも春にしかランナーは出ないのかもしれません?
左端に火祭りくんがいますが、先日植え替え時に取れた株を置いておいたところ、完全に根付き、新しい葉っぱも出てきました。来年春までは一緒に過ごさせる予定です。

2009年11月6日
巻絹(まきぎぬ)くんです。子株も親株に近い大きさになってきました。また親株は巻いた糸がかなり密になってきています。4月に頂いたときはワインレッドに見事に色づいていたので、水やり、肥料を控え、しかっりと日に当てて管理中です!

巻絹

ただ巻絹はかなり耐寒性が高いので、もう少し寒くならないと色づかないようです。でも巻絹の鉢に間借りしているクラッスラ属 火祭りくんは色づき始めました。

2009年12月28日
最低気温がマイナスになり始めてから10日ほど経ちましたが、センベルビウム属 巻絹(まきぎぬ)くんがやっと色づき始めました。下の方から色づき始めるようで、まだ下1/3程度ですが、深いワイン色になってきました。子株は半分ぐらい色づいているのもあります。

色づき始めたセンベルビウム属巻絹

水を切って2ヶ月近く(最後の水やりは2009年11月1日です)になりますので、かなり縮んできているのが分かると思います。この角度から見るとずいぶん丸っこくなっているので、ちょっと巻絹くんと分かりにくいかも?
水を切らなくても、色づくのかどうかは分かりませんが、耐寒性が高いので、マイナスにならない環境では、月に1回程度の水やりをして過ごさせた方が、春からの生長が良いような気もします。来年は株分けして、断水株とそうでない株にして冬越しさせてみようと思います!
一緒に植え込んである火祭りくんの子株はずいぶん前から真っ赤に紅葉しています。

2010年02月03日
先月18日にサボテンたちと一緒に水やりをしました。2ヶ月以上水やりしていなかったので、かなり縮んでいたのですが、少し膨らみました。

センペルビブム属 巻絹

それとやはりワインレッドに紅葉し始めていたのが少し緑に戻った気がしますし、一緒に植えている火祭りくんも紅葉が薄れた感じですので、火祭りにしても、巻絹にしても、陽に良く当てることと、水を切るこ とが紅葉の条件のようです。ただ巻絹の培養土はかなり軽い保水力のない土にくわえて、駄温鉢の浅鉢ですので、2ヶ月以上水やりしないと下葉が枯れ込んだような茶色になってきていましたので、完全断水期間が長すぎてもいけないようです。この巻絹の親株は普通の草花培養土で育てておられていましたからねぇ。ですからもともと水には不自由していなかった子供ですから!

2010年02月20日
巻絹くんですが中心部を除いてほぼ深いワイン色に色づきました。かなり水を切っているので、縮んでしまっていまいち見栄えは良い感じではありません。

色づいたセンペルビブム属巻絹

だいぶ表土の面積が大きくなっているのが分かりま す。
隣の家のこの子親株はどうなっているのか見に行ったところ、なんと全く色づいていませんでした。しかも縮むことなくパンパンに張っているのです。
そこでよく見てみると、今までと同じ場所で栽培されているみたいだったのですが、どうも昨年までより少し前に出ていて、かなり雨が入っているみたいでした。昨日も昼過ぎに突然雨が降ったのですが、その雨で土はしっかり濡れていました。でも今朝はまたマイナス3.7度まで下がりましたし、連日マイナス3度前後の気温ですが、まったく平気みたいです!
今後の生長を考えれば適度な水やりをして、縮まさずそして色づかせずに管理した方がいいのかもしれません!

2010年03月07日
4日前に水やりしたのですが、一気に水を吸い上げ膨らみ始めました。ちょっと前までは かなり丸っこくなっていたのですが、葉っぱを拡げて巻絹らしくなりました。色も少し緑の部分が増えてきているみたいです。

膨らみ始めた巻絹

親株も子株も結構膨らんだので、表土の面積がずいぶん少なくなった気がします。上の2月20日の写真に比べればずいぶん違うのが分かると思います!
居候中の火祭りくんもそろそろ引っ越しをささなくてはいけません。直ぐ右下にある子株の邪魔になってきていますので!!
まだ増える面積はあるので、植え替えを考えてはいませんが、鉢底からけっこう根が出てきています。
でもこういう株の植え替えってけっこう難しいのですよね!
たぶんバラバラになると思います。ですから植え替えは鉢が一杯になって、株分けを兼ねて植え替えるようするのがいいと思います。
ですから最初から浅鉢じゃなくもう少し深さのある鉢に植えておいたほうが良かったかもしれませんねぇ!!

2010年03月18日
けっこう膨らみました。久しぶりにドアップで撮影してみました。糸が葉っぱの先端から出ている様子がよく分かると思います!

センペルビブム属 巻絹

昨年(2009年)は6月末頃に色が完全な緑に戻りましたが、今年はいつ頃でしょうか?
昨年より色づいていないので少しは早いかも?!

ここから2年目突入です!!

2010年04月12日
ランナーが出てきました。昨年(2009年)株分けした時も、4月13日から出てきましたので、毎年この時期にランナーが出るようです!
2割程の株からランナーが出ていますが、18mm以下の株からは出ていません。やはり大きな株から出始めるようです。

ランナーが出始めた巻絹

ランナーの出現が温度なのか、昼間の長さに関係しているのかは分かりませんが、昨年はこの時期5日連続の夏日という異常に気温が高かったですから、気温よりもやはり昼間の長さのほうが影響が大きいと考えられます。ただ秋にはランナーは出ませんでしたから、単純に昼間の長さだけではなくその変化や温度変化なども影響していると思われます。 つまり季節をちゃんと感じているということでしょう!当たり前のことですが植物にとってはたいへん重要な事なのです!!!
それと色ですが、またかなり濃く色づきました。別に水を切ったりもしていませんし、気温もかなり高いですからねぇ!
風焼けのような現象でも同じように色づくのかもしれません。不夜城も風焼けするとこんな感じの色になりますからね。

2010年04月15日
かなり小さな株からもランナーが出てきました。そしてランナーの先端が膨らみ、子株が生まれ始めました。

ランナーが出始めた巻絹

昨年も驚きましたが、たった2、3日でこんなになるのですからね!
それとけっこう小さな株からもランナー出てきましたので、あと2ヶ月もすれば鉢からあふれ出そうです!

2010年04月27日
かなりの数のランナーが出てきました。右半分だけでも50以上あります。左側はまだそれほど出ていませんが、もう少し気温が上がれば右側と同じぐらい出てくる可能性はありますので、とんでもないことになりそうです!

巻絹の子株増殖中

現在元々の親株4ヶに子株が22ヶで26ヶが植わっているわけですが、そこに100近い子株が出てきているのですからねぇ、鉢の空いているスペースを考えても何とかしなくてはいけません。
親 株とそれに着いている子株を1つのグループにして4ヶに分け、4鉢に植え直すのが、最も良い方法と思います。今の状態のまま7号鉢などにしても、中央部に はほとんどスペースがないので、外側に出た子株ぐらいしか植え込めません。ランナーの長さが長ければいろいろ手はあるのですが、それほど長くは出ませんか らねぇ。でも鉢を増やすのも場所のこともあるし、さてどうするかな??

2010年05月01日
1株から平均6ヶぐらいのランナーが出て、もの凄い勢いで増殖しております!

超増殖中の巻絹

27日の写真に比べても明らかにランナーの数は多いですし、ランナーの長さも長くなり鉢から飛び出そうとしています!!こりゃ早めに植え替えた方がいいかもしれませんねぇ!
とりあえず一回り大きな鉢に植え替えておくか、4分割して小分けにするかですが、うまく4分割できるかな?!
でもあまり鉢の数を増やしたくないし、どうするかな?
けっこうこういう事でいつも悩んでしまって結局植え替えなかったりするのですよね!そして根詰まりで枯れ込ませたりするのです、バカでしょ!!

2010年05月17日
とんでもない状態になってきました。前回は子株が超増殖中などと書いていますが、数は2週間前に比べてそれほど増えてはいませんが、とにかく大きくなってきました。

子株生長中の巻絹

凄いでしょ!!大きいのはもう1cm近くになっていますし、ランナーの長さや太さが昨年とは比べものにならないほど長く、太くなっています。培養土もほとん ど見えなくなってきました。子株の数も100ヶ以上は確実にありますので、かなり間引いた方が良さそうです。どれぐらいの大きさなら株分け出来るのか な??
昨年株分けした時は株径15mmほどで、かつ発根したものでしたからねぇ!小さくても発根していれば確実に着くと思いますが、今の子株を切っても発根しないような気がしますので、やはり植え替えを先にやった方が良さそうかな?!

2010年06月19日
1ヶ月ぶりの登場のベンケイソウ科センペルビウム属 巻絹(まきぎぬ)くんですが、こんなになってしまいました。

センペルビウム属 巻絹

もう表土は見えません。外にはみ出している子株からは根がたくさん出て来ています。色もだいぶ緑色に戻ってきてはいますが、70%ぐらいでしょうか?!ここ最近の日照不足と外に出しっぱなしで雨がかなり入っていることもあって、少し徒長しています。でも凄いですよね!
昨年4月の始めにいただいたときは、上の写真で外にはみ出している子株ぐらいの大きさのがたった4ヶだったのですからねぇ!
もう少し落ち着いたら外にはみ出したり、根が張れない子株は全て切り取って、株分けすることにします!

2010年06月27日
とんでもないことになっているのは先日お伝えしましたが、鉢を持つのさえも大変持ち難くなっていたりもするので、外側に出ている子株や、真ん中あたりでとても根が張れそうにないような位置の子株を切り取りました。

子株を切り取った巻絹

とりあえず20ヶほど取ったので、少しすっきりしました。けっこう小さな株でも根が出ていたりしているので、簡単に根付くように思います。でもどんな鉢に植えようか思案中です。というのも昨年は写真右の16cmの浅鉢にたった4ヶ植え付けたのが、こんなになってしまっているのですからねぇ!20ヶだったら5鉢必要になりますし、巻絹もそんなにあってもしかたないですからねぇ!!しばらくの間はまた少しの水に浮かべておきますか?!

2010年06月30日
6月27日に増えすぎた子株を切り外したことは先日お伝えしましたが、その子株を一部植え込みました。昨年は5号鉢(外径なぜか16cmある)でしたが今回は6号鉢(外径19cm)にしましたので、数も多めに植え込みました。

株分けした巻絹

こんな感じです。植え込む前に培養土にはしっかりと灌水し、十分水を含ませておきました。そこへ少し株元が隠れるように箸で穴を開け子株を置きました。培養土のレシピは以下の通りです。
サボテンの古土7:たい肥2:腐葉土1
リン吸着補正分として骨粉少々、肥料はサボテンに使っている有機肥料小粒(N:P:K=4:6:4)を少々入れました。
置き場所は2階軒下で日当たりは割と良い場所に置きます。根が張ったら(たぶん1ヶ月ほどで張るはず)終日直射光の当たる場所で管理します。
まだ子株はだいぶ残っていますが、適当な浅鉢がないので、しばらくは水耕栽培です

2010年12月03日
クモノスバンダイソウ 園芸名 巻絹(まきぎぬ)くんです。クモノスバンダイソウと書かれているのはあまり見かけませんが、こちらが正式和名です。

巻絹 巻絹

左は親株ですが、全く培養土は見えませんし、株がひしめき合っているので生長もしていません。ただ最初に植え付けた4株は他の株よりは一回りは大きいので分かります。来春は開花するかなぁ!!でも開花するとその株は枯れてしまいます。
右は6月30日に株分けした鉢です。株が一回り大きくはなりましたが、子吹きなどは一切無しなので、見た目は植え付けた時と、さほど変わっていません。子吹きは春しかしないようです?!
花 が終わった後の照波や子吹きが終わった後のこの巻絹くんなどは来春までほとんど変化ないので、登場回数がぐっと減ってしまいます。照波は紅葉しませんが、 この巻絹は紅葉させることは出来ますが、耐寒性がかなり高いので2ヶ月以上水を切り、寒さに当てないと紅葉しません。そのため紅葉させるとかなり小さく丸 くなってしまいますので、今年はあまり水を切らず、普通に栽培しようかなと思っています。その方が春からの生長も良いみたいですので!

2011年01月12日
1ヶ月ほど水を切ったので、少し色づいてきました。火祭りもそうですが、この巻絹くんもどんなに陽に当てようが、寒さに当てようが、水を切らない限り色づきません。

センペルビウム属 巻絹 センペルビウム属 巻絹

昨年株分けした鉢は、水を切らないようにしていますので、全く色づいていませんので、前回登場した時と全く変わりがありませんので、割愛しました。もともとの親株の方ですが、右の写真を見てもらえば分かるように一番最初に植え込んだ4株の下葉がずいぶん枯れてしまいました。猛烈に 根詰まりしていますし、これだけの株があるので、仕方がないといえば仕方ありません。ですがもしかしたらこの株は今年花が咲いてくれるかもしれません ねぇ!
巻絹は2月下旬頃からは生長し始めますので、植え替えるならば2月初めから中旬までにしたほうが良いのですよね!でも花が咲くとその株は枯 れてしまいますので、花後まで待った方が良いかもしれませんが、もし咲かなかったら、かなり厳しいので、来月になれば植え替えすることで予定しておきま す!
来月は中旬からは短毛丸くん達も植え替えを開始しますので、土の準備をしておかなくちゃねぇ!!
昨年花後に植え替えたのはあまり良くなかったようなので、今年はミマラリアくん達も2月下旬に植え替える予定です。

2011年02月08日
巻絹くんですが、さすがに耐寒性も高く、先月31日のマイナス5.9度もへっちゃらですし、ようやく色づきが増してきました。
ですが側面の巻き糸は1ヶ月前よりも増えてきていますので、最近の最高気温の高さが影響したのか、少し動き出したようです。

センペルビブム属 巻絹 センペルビブム属 巻絹

親株は昨年の今頃よりも色がかなり濃いのは今年の寒さが影響しているのだと思います。また耐寒性等も増しているのか、昨年は2ヶ月の断水で完全に丸まっていましたが、今年はそれほど丸まってはいません。
右の株分けの鉢は1ヶ月に1回程度水やりしていたので、色づいてはいませんでしたが、先日の寒さが影響したのか、一気に色づき始めました。ですから2ヶ月も断水しなくてもマイナス5度前後の日が数日間でも続けば色づくのかもしれませんねぇ!!

今朝は久しぶりに晴れました。ベランダも大変明るくサボテンたちも喜んでいることでしょう!!
今朝のベランダはマイナス0.3度でした。

2011年04月12日
昨年株分けした方の株にランナーが出て来ました。毎年今の時期になると出始めるのですが、群生株の方はまだ出て来ていません。またランナーは春にしか出ません。

ランナーが出始めた巻絹 生長し始めた巻絹

全ての株に5〜8ヶほどランナーが出ています。右の写真でも分かるほど大きくなり始めているのもいくつかあります。それと株自体の大きさもずいぶん大きくな りました。たぶんこれまでで一番株径は大きくなっている気がします!この鉢も夏を過ぎる頃には表土が子株ですべて埋め尽くされそうです?!
株分けするのであれば株径1.5cmほどの子株を3月下旬頃に1号当たり1株程度の割合で植え付ければ、直ぐにランナーが出て見栄えのする鉢ができます!

2011年04月15日
ランナーが出て来たことは12日の日記でお伝えしましたが、そのランナーの先端が膨らみ始めました!!

早くも子株の形になり始めた巻絹のランナー

前回はアップで撮ってもランナーそのものがまだ見えにくい状態でしたが、今日の写真ではランナーも6本ほど数えられますし、先端が膨らみ糸を巻き始めたのも分かるようになってきています。株の大きさにもよりますが、ランナーは1株から4〜9本ぐらい出て来ますので、9株全てがこんな感じですので、6月ぐらい には、表土の半分以上を埋め尽くすぐらいになっているかもしれませんねぇ??!

現在はサボテンたちと同じベランダに置いていますが、肥料を抑え強光線で日照を十分与えれば雨ざらしでも火祭りくんと違ってほとんど徒長しませんので、5月に入ったら門扉の上に移動させます!

2011年04月27日
ランナーが出て来たことは既に2回もお伝えしていますが、気温の高さも手伝って数もかなり増え、先端の子株も大きくなってきました。

ランナーが一斉に出て来た巻絹

9株それぞれに9〜11ヶほど出ていますので、子株は90ヶ前後になりそうです。9株の大きさがほとんど同じなのでこれ以降新たに出てくることはほとんど無いと思いますが、それでも鉢のほとんどを占めそうです!

ランナーが一斉に出て来た巻絹

もう少し寄ってみました!
ランナーの先の子株も夏頃に株径1.5cmぐらいにはなるので土に根が張れない子株も出て来そうですねぇ!まあ根が張れるかどうかは早く生長した者勝ちです!

2011年04月30日
これまで昨年株分けした鉢はランナーが多数出てきたことを何度かお伝えしていますが、群生株にもやっとランナーが出始めました。

増殖し始めた巻絹 増殖し始めた巻絹

ただ写真でも分かるようにとんでもなく混み合っていますので、根付くところがありません。2009年に植え付けた時は株径15mmの株を4株だったのですがね!右の写真ではぶつかり合って変形している株が多く見られます!一回り大きな鉢に植え替えたとしても、外側の株のランナーしか救済できませんので、4分割ぐら いして株分けする必要がありそうです。でももしかしたら、最初の4株が開花するかもしれませんのでねぇ!開花するとその株は枯れてしまいますので、植え替えはその後にしようとは思っています。昨年株分けした鉢も90ヶほどのランナーが出ていますので、夏過ぎには表土が見えないぐらいになるでしょう!


続く・・・・・・・


最新情報はCometのサボテン栽培日記のセンペルビブム属で確認願います!

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Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、多肉植物にとってもわりと厳しい環境です。
2010年のベランダ温度はマイナス4.6度からプラス42.2度でした。
基本は無加温、防寒、防風処理なしのベランダと軒下栽培です
居住地は風の通り道にあるようで、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
水は基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。また弱酸性にするために1000倍程度になるように木酢液を添加することもあります。
培養土のレシピ,栽培方法等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。

このページは、Cometのサボテン栽培日記で投稿した内容をまとめたものを、その後の経験等に基づき、随時加筆や修正しています。
ですから日記掲載当時と若干考え方や内容に違いがありますが、ご理解ください。
また巻絹に関してご意見、ご質問等ございましたら、上記のCometのサボテン栽培日記の関連記事からコメントしてくだされば、答えられる範囲でお答えさせていただきます。
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