サボテン科マミラリア属 内裏玉(だいりぎょく)の栽培暦と育て方
2014年04月27日 更新
マミラリア属 内裏玉 Mammillaria haageana ssp.haageana or Mammillaria haageana ssp.san-angelensis
花の特徴
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花の色:濃いピンク
花径:9〜16mm
花茎の長さ:5、6mm
開花時間:午前8時頃から午後3時頃まで(日照時間により早く閉じる場合もあります。他のマミラリアより早く蕾みます)
開花日数:2〜4日(晴天が続けば、2日で萎む場合が多い)
同時開花数:24輪(株の大きさで変わります)
開花期間:2月下旬から5月下旬(栽培環境や植え替え時期などで変わります)
備考:強い日差しがないと全開しない
花色は月影丸よりも、きれいで濃いピンク。
花径は猩々丸より一回り小さく、花茎も短い。
開花時間ですが、天候に関係なく他のマミラリアより蕾始めるのが早いです。
開花日数も5日の花はありませんでした。
上の写真の右端の株は株径5cmで開花株となりました。
2008年の開花期間は2月28日〜4月28日で開花総数は15輪でした。
2009年の開花期間は4月12日〜5月21日で開花総数は46輪でした。
2010年の開花期間は3月28日〜6月04日で開花総数は61輪でした。
2011年の開花期間は4月14日〜6月05日で開花総数は20輪でした。(2010年6月に胴切りし、株の大きさが1/3になったため開花数が少なくなっています)
2012年の開花期間は4月04日〜5月16日で開花総数は46輪でした。
同時開花数も開花総数も株径が大きくなればより多花になる可能性もありそうです。
性状(特徴)
・原産地はメキシコのオアハカ州、ベラクルス州、モレロス州、プエブラ州に分布しており、標高1500m-2000mほどあります。
・大きさは株径 7〜10cm、高さ15cmほどになります。原産地では大きな群生はしないようです。
・肌色はアレオーレの周辺に放射状に白い縁棘(長さ3〜5mm)が多数出ててくるので普段は地肌がほとんど見えませんが、花芽が出てくるとアレオーレ間が広がりますので、地肌が見えてきます。その頃観察するとやや青みを帯びた明るい緑の地肌だと分かります。(促成栽培された低価格品は、我が家のもそうですが、最初から地肌がわりとよく分かります)
・棘はアレオーレ周辺の白い棘以外には最初は黒い やや長い棘(5〜6mm)が上向きに1本だけ出てきますが、1年半ほどすると下向きの棘が出て2本になります。下向きの棘の方がやや長くなるみたいですが、先端の黒さは少し薄い感じです。上の右側の写真を見ても、花芽の少し下から生長点までの上部のアレオーレには、黒棘は1本しか出ていないのが分かります。
・耐寒性、耐暑性に優れ、鍛えればマイナス5.9度から42.2度以上になる我が家のベランダでも大丈夫です。
・強光線にも強く、というよりは強光線で育てた方がよ く、1年中直射日光で育てます。
・水やりはマミラリアに共通しますが、やや少なめがいいみたいです。水やりが多いと徒長し地肌が良く見えるようになります。冬場は30〜50日に一回ぐらいで十分です。
いくら耐寒性があるといっても限界ギリギリで冬越しさせるのと、少し余裕をもって過ごさせるのでは春以降の生長具合に大きな差がでます。また我が家では冬の間、日の出から朝日が当たる場所に置いていますので、耐寒性が高くなりますが、もし朝日(午前8時までには)が直接当たらない場所で栽培される場合は、マイナス予想の時は室内に取り込んだ方がいいと思います。マイナス5.9度まで耐えられると言っても24時間マイナス5.9度の環境に耐えられるという意味ではありません。明け方の1〜2時間程度は耐えられるという意味です
また株径3cm以下の幼苗は耐寒性も耐暑性、耐強光線性などは成株に比べればほとんどありませんので注意が必要です!
加温設備のある、立派な温室内の地植え株などであれば、かなり異なるかもしれません。あくまで我が家の栽培環境での鉢植えの内裏玉の特徴です。
学名について
以前はMammillaria dealbata 内裏玉とされてましたが、最近ではシノニム(異名、別名)として扱われているようです。ただ海外のサイトでもMammillaria haageana ssp.haageana (該当する和名は雪月花・大織冠・鶴の仔などが使われています)もしくはMammillaria haageana ssp.san-angelensisが使われておりどちらが正しいかは私には分かりません。
他にもacanthoplegma 改春丸・黒晃丸・黒尖丸、dealbata 黒騎士、 dietrichae 妖美丸などもシノニムようです。ただ園芸名としての内裏玉の名は多く用いられているようなので、ここではこのまま内裏玉としておきます。
栽培暦と育て方
マミラリア属 内裏玉(だいりぎょく)は2008年2月28日に購入(近所のホームセンターで200円でした。)しましたので、我が家に来てちょうど1年が経ちました。
そこでこの1年間の栽培課程を振り返ってみようと思います。
まず上半期(2008年2月28日〜8月31日)からです!!
閏年(うるうどし)だったので、2月は28日29日と2日間ありましたが、水やりなどの作業はなし。
写真撮影と大きさを測定。株径は6cm、高さは8cmで、鉢は3号の黒のプラ鉢でした。
表土には白い化粧砂が使われており、糊で固められていました。
この糊は水溶性で水やりすると溶けるので、どんどん下部に浸透していき、やがては全体に拡がります。
1年ぐらいは持つようですが、こうなるとサボテンは枯死するしかありません。
糊で固められた化粧砂(表土)などの落とし方はこちら
ですから直ぐに植え替える必要があるのですが、花が咲いているので、植え替えて花が咲かなくなったり、花芽が落ちたりするのも嫌なので迷いましたが、花後に植え替えることにしました。
上の写真は購入時2008年2月28日の内裏玉
いくつか開花していそうですが、この後全て萎んでしまいました。環境が大きく変わったのですから仕方がないかも?!
草花でもそうですが、購入後2週間から1ヶ月は環境に慣れる時間が必要です。
次ぎに開花したのは3月15日でした。
上の写真は2008年3月15日開花時の内裏玉
我が家での開花は3月15日から4月28日の間で15輪が開花しました。
花の特徴(2008年購入年の特徴です)は以前の日記でも書きましたが、以下の通りです。
花の色:ピンク
花径:9〜11mm
花茎の長さ:10〜15mm
開花時間:午前10時頃から夕方頃まで
開花日数:2〜4日
同時開花数:2〜3輪
3月の水やりは9日と25日に行いましたので2回でした。
4月は2回、5月は3回水やりを行いました。
水やりのタイミングは鉢に串を刺し、その乾き具合で判定、さらにプラ鉢での栽培と我が家の栽培環境、マミラリア属はどちらかというと乾燥を好む事などを考慮して、3月はおよそ上から80%程度乾いたところで、4月と5月は上から60%程度乾いたところで水やりしました。
4月、5月ともに、もう少し水やりの回数があっても良さそうですが、花後直ぐの2008年4月28日に土落とし、根切り、乾燥、2008年5月2日に植え込みをしたので、その前後の水やりが減っているのです。
上の写真は2008年5月14日植え込み12日後の内裏玉
鉢も培養土もすべて変えました。鉢は元の鉢を使う予定だったのですが鉢底が割れていたので変えました。
糊で固められた化粧砂、培養土の落とし方や植え替え、根切りの仕方はこちらを参照してください。
培養土のレシピは以下の通りです
赤玉(3〜4mm)4:パーライト4:ピートモス1:腐葉土1:ゼオライト0.5 NPK444の有機肥料少々(米粒大サイズを10粒程度)、骨粉少々(小さじ1/2程度)
このレシピは同じマミラリア属の猩々丸(しょうじょうまる)で最初に使った(2007年4月)レシピです。
サボテンの肥料について
肥料は元肥の有機肥料のみです。
その品種の生育状況などがちゃんと把握できてから徐々に肥料を増やすなどしていけば良いと思います。ですから購入後1〜2年は元肥だけで充分で追肥などもおこなう必要もありません。それよりも毎年植え替えて、新しい肥料の入った培養土で育てるのが良いと思います。
そのサボテンの品種が化学肥料に強いか弱いか分からない場合は、液体肥料もやらないほうが安全です。
危険を承知で与える場合は1万倍以上(通常の草花で500〜1000倍ですのでさらにそれを20倍以上に薄める)に薄めないと危険です。
植え込み後、最初の水やりは11日後の2008年5月13日でした。
またこの時、オルトラン粒剤をを少し表土に蒔いてから水やりしました。
内裏玉は強光線で育てたほうが良いと書かれていたので、この頃からは最も日当たりの良い場所で栽培しました。ただし元の栽培環境が分からないので、日焼けなどには注意しながら栽培しました。
水やりの実績は6月が4回、7月が5回、8月が5回でした。
水やりのタイミングは鉢に串を刺し、その乾き具合で判定、6〜8月はおよそ上から50%程度乾いたところで水やりしました。ただし鉢の乾き具合だけではなく、その時の湿度や以降の週間天気予報などを参考にしながらタイミングを決めていきました。また植え替え後2ヶ月後の7月10日頃から鉢底から根が出てきましたので、それ以降の水やりの水量は少し多めに与えました。
2008年8月13日に身体測定を行いました。
株径は6.5cm、高さは8.5cmと誤差に近い程度の生長がみられました。
2月28日から8月31日までの栽培場所の最低気温と最高気温は以下の通りでした。
最低気温 2月29日 マイナス2.6度
最高気温 7月25日と8月12日 41.5度でした。
湿度は0%〜100%でした。
ここからは下半期(2008年9月1日〜2009年2月27日)です!!
上の写真は2008年9月20日に植え込み後のものです。9月16日に土落とし、根切り、乾燥させて20日に植え込みました。
7月初めには鉢底から根が出てきたことは昨日の前編でも書いたとおりですが、その後も根は出続けたので気になって秋の植え替えに踏み切ったのです。根はかなり鉢底から出ていたのですがビッシリ根鉢になって回っているほどではありませんでした。どちらかというと直根性が強い根の張り方でした。ですから今回はやや深めの鉢に植え替えました。鉢の直径はもう一回り小さくても良さそうですが、これ以上小さくすると深さがとれないのでこのサイズにしています。普通ならばもう少し深植えにするのですが、今回はやや浅めにしています。
培養土のレシピは以下の通りです。
赤玉小粒(3〜4mm)4:軽石(日向土)3:腐葉土1:たい肥1:バーミキュライト0.5:イズカライト0.5
たい肥は自家製です。たい肥の作り方はこちら
腐葉土は使用する1週間以上まえから苦土石灰と草木灰を少し混ぜて寝かしてあります。
鉢底にはパミス(天然の多孔質火成岩を選別6〜8mm程度のものを使用)入れました。また上部本体近辺は赤玉細粒1〜2mmのもを使用しました。
たい肥に肥料分がしっかり含まれているので、肥料は有機肥料小粒(N:P:K=4:6:4)を少量(米粒大5粒ほど)、骨粉粒を少々(小さじ1/2程度)入れました。
水やりの実績は9月が3回、10月が3回、11月が2回でした。
水やりのタイミングは鉢に串を刺し、その乾き具合で判定、さらにプラ鉢での栽培と我が家の栽培環境、マミラリア属はどちらかというと乾燥を好む事などを考慮して、9月10月はおよそ上から60〜50%程度乾いたところで、11月は上から70%程度乾いたところで水やりしました。
9月に入り太陽の位置が少し低くなってくると、我が家のベランダは日当たりの良い場所が変わってくるので、内裏玉、猩々丸(しょうじょうまる)、フェロカクタス属日の出丸など強光線で育てる品種は場所を移動させました。
また冬越し時に培養土が乾燥することからネジラミ、ネカイガラムシなどの被害を防ぐために、10月17日、10月2回目の水やり後にオルトラン粒剤を少し表土に散布しました。
農薬は基本的に使いたくはありませんが、我が家ではサンセベリア、短毛丸で被害に遭っているので、オルトラン粒剤を使用しています。
9月10月は平均気温は20度を超えていますが、11月に入ると一気に下がり12度となりました。
気温が下がるに従って、徐々に水やりの回数を減らしていきます。
冬の水やり
12月に入り、最低気温もマイナスになるようになり12月7日にはマイナス3.6度までさがりました。
氷点下になった日数は12月は10日、1月は20日、2月は9日ありました。氷点下になった日数はこれだけあるのに、最低気温の平均は平年より1度以上高いのです。最低気温の変動が大きいのがこの冬の特徴でした。
水やりの実績は12月が1回、1月が1回、2月が1回でした。
水やりのタイミングは鉢底まで乾いているのはもちろんですが、水やり日以降の最低気温や日照で決めました。
よく完全に断水し休眠させるというような表現が書いてあるのを見かけますが、太陽光線をしっかり浴びている限り休眠はしません。完全に休眠させるためには土を落とし、新聞紙などでくるみ、黒のビニール袋にいれて冷暗所で保存するなどしなければなりません。こういう状態であれば水は必要ありませんが、太陽をしっかり浴びている状態では最低限の水は必要になってくるのです。
冬の水やりの仕方
この時期の水やりの仕方は、生育期のように蓮口で頭から水をかけるような水やりはしません。また培養土全てに水がいきわたる必要もありません。大輪アサガオの本鉢栽培の初期段階の水やりと同じように、鉢周辺部の90度離れた4ヶ所に小さじ1杯ずつ程度(5号鉢で)を与えます。また水温も30〜35度まで暖めて与えました。
2009年2月27日に身体測定をおこないました。
株径6.2cm 高さ9cmでした。
株径は3ヶ月近く断水状態でしたので少し縮んでいます。高さは前回より5mm、購入時より1cm大きくなっていますので、ちゃんと生長はしていたようです!!
マミラリア属 内裏玉の1年間の栽培課程は以上です。
同じマミラリア属の猩々丸(しょうじょうまる)も同じ育て方です。(ただし2年目ですので培養土などのテストでいろいろ変えてはいますが)
同じマミラリア属の月影丸(つきかげまる)もほぼ同じでかまいませんが、夏場の強光線で日焼けしますので、7〜9月末の間は30〜50%程度遮光する必要があります。
2009年2月25日に購入した同じマミラリア属の金洋丸(きんようまる)は内裏玉、猩々丸と同じ育て方をする予定です。
ここから2年目がスタートです!!!
2009年2月28日
掘り上げました。昨年(2008年)9月20日に植え替えているのですが、しっかり根が回っていました。どんな植物も根をしっかり張らすことが一番重なことだと思います。
ちょっと株元の肌の色が気になりますが、胴切りなどせず今年はこのまま植え込む予定です。でもこの株は群生株のように根元が歪んでいるんです。ですから真っ直ぐ植え込んでも直ぐに傾いてくるので、半分よりやや根側ぐらいで胴切りしてやればきれいになるとは思うのですが?!
けっこう切り縮めました。
割と太い根まで切っているので1週間程度は乾燥させます。
日中は陽に当てますが、夜間はもちろん室内に取り込みます。
2009年3月5日
植え込みました。
培養土は昨日作っておいたので、植え込みには時間はかかりません。
培養土のレシピは先日書いたレシピと同じです。
深鉢ではないのでけっこう浅植えにしました。
ですから表土は株をしっかり押さえるために細粒ではなく4〜5mmの赤玉にしています。
左は植え込み終了後で、直ぐにティッシュを1枚被せて株は遮光し、太陽の光をしっかり鉢に当て根を暖めます。
今日は風もなかったのでティッシュは飛ばされませんでした。
もちろん水やりはしません。週間予報からすると最初の水やりは11日水曜日ぐらいです!!
天候を考慮して水やりは3月10日に行いました。
2009年3月21日花芽が出てきました。
2009年3月23日水やりしました。
2009年3月26日
花芽が少し離れても見えるぐらいになってきました。
一周分ぐらいは花芽が出てきそうですが、二周は難しいかも知れません。ただここ数日の寒の戻りでやや停滞気味に思えます。
2009年4月12日ついに1輪だけですが開花しました。花芽も2周して、20ヶ以上付けています。
開花時間帯は午前8時前頃から開き、午後1時過ぎには閉じ始めます。
昨年の開花時間帯は10時頃から開き始め、閉じるのは午後3時頃でしたので、2時間ほど早くなっています。
昨年より1ヶ月半も開花が遅いので、時間にすれば3時間程ずれてもおかしくないのかもしれませんが?!
また早く閉じるのには気温が影響しているのかもしれません。昨年夏は猛暑日続きだったため、短毛丸もかなり早い時間から閉じていましたからね!
でもよく分かりません???
2009年4月19日
なんと10輪開花させました。
パチパチパチ!!!
こんな写真が撮れるなんて夢にも思っていませんでしたからね!花径も大きいのはなんと14mmもあります。昨年はひいき目に見ても10mmを少し越えたぐらいだったのですが。
上から見るとこんな感じです!!
昨年まで持っていた内裏玉のイメージは完全に崩れ去りました。
といっても1年しか育てていないので分からないのは当然だと思いますが、でもサボテンに限らず、どんな植物でも、栽培農家で理想的な環境で栽培されてきたのですから購入した最初の年の状態が良いのが普通なんですが。
ですから昨年の花の咲き方がこの内裏玉の咲き方だと思っていたのです。
この後どういった感じになるのか楽しみが増えました!!
2009年5月08日
今日の内裏玉(だいりぎょく)くんです。
朝から霧雨が降ったり止んだりで、全く日照がありませんが、久々に9輪開花させました!!それと新たに花芽が出てきているので、だいぶ頑張っているみたいです!!!
2009年7月06日
今年は開花数が昨年(2008年)の3倍以上の46輪も開花させたこともあり、まだ疲労が抜けていないようです。
新刺がでそうな気配を少し感じる程度の生長です。土はしっかり乾くので健康ではあると思いますが、最近の高温多湿、しかも夜もほとんど熱帯夜に近い状況なのが影響していると思われます。
2009年7月19日
マミラリア属 内裏玉くんが結実しました。朝見たときは何もなかったのですが、昼に見に行くとなんと結実した実が飛び出していました。
他のマミラリア属と交配した可能性が高いので、撮影後取りました。簡単に抜けましたので、中を見ましたが種子は出来ていませんでした。
猩々丸も先日花がら数個が取れないと書きましたが、猩々丸も子房が膨らんできましたので、結実したようです。
昨年および今年のこれまでのことから総合的に考えますと、内裏玉、猩々丸は自家受粉はしないが、同じマミラリア属の花が開花していると交配してしまうと言うことです。種子が出来ていなくても株はかなり疲労するので、今後は開花中交配しないような工夫が必要です。
我が家の場合は虫による花粉援助により交配していると考えられますので、虫が入らないような容器や簡易栽培室が必要だと言うことですね!日の出丸の耐寒性のこともあるので、なんとかしないといけませんねぇ!。
2009年7月23日
マミラリア属 内裏玉(だいりぎょく)と金洋丸ですが、またまた結実して膨らんだ子房が飛び出してきました。
今朝見るとなんと一気に4ヶも飛び出していました。この感じだとこれからもまだまだ結実しそうです。困った!!
2009年8月05日
結実は12ヶ出来ましたが、結局1ヶも種子は出来ていませんでした。そしてこの頃から鉢底から根が出てきました。
深鉢が良かったのですがサイズの合うのがなかったのでこの鉢にしたのですが、やはりもう少し深さが欲しかったです。
2010年01月14日
先月中頃から最低気温がマイナスの日が多くなってきました。ですので水やりはかなり控えています。
1ヶ月ほど水やりしていないので少し縮んだ感じです。また棘の張りも無くなってきましたが、ここ最近の気温では仕方ありません。
2010年02月09日
内裏玉くんに花芽らしきものが出てきました。綿毛が昨年よりかなり出てきているので、先端しか見えないので、花芽かどうかはちょっと自信がありません。
写真中央の部分ですが、花芽にしては少しピンクっぽいところがないのですよね!でも花芽以外何が出るかといってもこの位置からすると結実以外は考えられま せん。でも昨年花後に結実は出ききった感じですので、今のところは花芽の可能性が高いと思います。
もし花芽だとすると、昨年(2009年)は3月21日頃でしたので、40日ほど早くなります。
早く なったのはやはりコンテナの使用により、最低温度が2度程度上がったこと、また日中の最高気温の大幅な上昇によるものと思われます。
ここから3年目がスタートです!!!
2010年03月09日
花芽がだいぶ出てきました。完全に一周し、二周目の花芽も見えてきています。昨年(2009年)に比べると、3週間ほど早い 感じです。
内裏玉は開花が始まってからも花芽が結構出てきますので、もしかしたら昨年より花数が期待できるかもしれませんねぇ!!
これまで花の特徴は何度か書いていますが、株そのものについて、個々の投稿で少しずつ触れてはいますが、まとめてはいませんので、少し性状(特徴を)をまとめておきます。
内裏玉の性状(特徴)
・原産地はメキシコです。
・大きさは株径 7〜10cm、高さ15cmほどになります。原産地では大きな群生はしないようです。
・肌色はアレオーレの周辺に放射状に白い棘(長さ3〜5mm)が多数出ててくるので普段は地肌がほとんど見えませんが、花芽が出てくるとアレオーレ間が広がりますので、地肌が見えてきます。その頃観察するとやや青みを帯びた明るい緑の地肌だと分かります。(促成栽培された低価格品は、我が家のもそうですが、最初から地肌がわりとよく分かります)
・棘はアレオーレ周辺の白い棘以外には最初は黒い やや長い棘(5〜6mm)が上向きに1本だけ出てきますが、1年半ほどすると下向きの棘が出て2本になります。下向きの棘の方がやや長くなるみたいですが、先端の黒さは少し薄い感じです。上の写真を見ても、花芽の少し下から生長点までの上部のアレオーレには、黒棘は1本しか出ていないのが分かります。
・耐寒性、耐暑性に優れ、マイナス4.6度から42.2度以上になる我が家のベランダでもへっちゃらです。
・強光線にも強く、というよりは強光線で育てた方がよ く、1年中直射日光で育てます。
・水やりはマミラリアに共通しますが、やや少なめがいいみたいです。水やりが多いと徒長し地肌が良く見えるようにな ります。冬場は30〜50日に一回ぐらいで十分です。
2010年03月28日
開花が始まりました。昨年(2009年)は3月21日に花芽が上がってきて、4月12 日開花でしたが、今年は2月9日に花芽が上がって、本日3月28日開花ですから、花芽は40日も早かったのですが、開花は結局2週間ほど早くなっただけで した。
開花にはある程度温度が必要なので、花芽が早く出てきても、無加温のコンテナですから、それほど 開花が早まらないわけです!今日は10時頃まではたいへん日差しもあり、気温もあったので開き始めたようですが、お昼前には雨が降り出し閉じてしまいました。残念!
内裏玉は月影丸、銀紗丸のように曇りでも全開するわけではなく、時間あたり0.8時間以上の日照がお昼過ぎまではないと全開しませんので、帝玉ほどではありませんが、かなり気むずかしいです!
2010年04月10日
今日は朝から快晴で、内裏玉が開花しました。一度開花した花は結構朝早い時間(午前8 時前)から開花しますが、今日初めて開く花はお昼前頃から開いたりします。
今日の天気と気温なら午後には4、5輪が開花している思われますが、これから出かけなくてはいけませんので、見ることができないが残念です!
2010年04月28日
昨日の雨で久しぶりにコンテナに入れておいたのですが、朝からの強い日差しで、午前6時半には28度まで上がっていました。すると中を見ると、なんと月影丸、内裏玉くんも全開していました!
内裏玉くんは5輪が全開、6,7輪目も開こうとしています。これまで既に12輪萎んでいますので、実際には13〜17輪目が全開で、18、19輪目は開き始めです!今日は気温もまだまだ上がるし、日照もありそうなので、昼前にはもっと開いていると思います!
2010年05月03日
今日は気温が上がり、内裏玉くんも6輪を90%ぐらいまで開花させました。
全開にはやはり気象庁発表の気温で30度ぐらいは必要です。昨年も朝から気温が高くお昼前には29度あったときに初めて全開しましたからねぇ!
2010年05月09日
内裏玉は8輪開花させました。8輪開花は今年2回目ですが、気温も高くなってきたせいで、強い日差しが長時間続かなくても割と全開するようになってきました。
内裏玉の花径は全開すると14mm程度になりますが、本日は最も良く開いている2輪が14mm弱ありましたので、ほぼ全開といえます!
2010年05月27日
昨年は4月12日から5月12日で46輪の開花、10輪の同時開花でした。
今年は3月28日から開花し、同時開花数は9輪がありましたが、天候不順で全開しないことが多かったのは残念です。
あと蕾1ヶと開花中2ヶがありますが開花総数は60輪でした。数えてみたら以外と多くてちょっと驚きでした。天候にもよりますが、あと3、4日で終わりそうなので、2週間ほど休ませて植え替えです。
2010年06月03日
昨日突然新しい花芽が出てきて開花しました。夕方に気がついたので、もう蕾んでいましたので、本日10時前に撮影しました。
記録には5月29日閉花で60輪としていましたが、訂正です。
しかしこんな事もあるのですね!まさか6月になって新しい花芽が出てきて開花するなんて。
昨年より2週間も早く開花が始まったので終わりも早くてもおかしくは無いのですが、それが終わりは2週間以上遅く、開花期間が昨年よりトータルで1ヶ月も長 かった事になります。
今年の天候が不順だったのが原因と思われます。
花の回りに今年の花がらが沢山見えますが、これをこのままにしておくとアレオーレ間が開いたままになってしまい、横から見ると縞模様に見えますので、花がらは必ず取り除きます。
ですが今年は取りません。来年の春、休眠から覚めた頃の天気の良い日に取ります。
何故かというと綿毛に包まれている中の花がらを取るので完全に取れたかどうかが確認しにくいので、完全に花がらが干からびた状態がいいのです。それと取った部分から腐ることもありますので、低温で乾燥した頃がいいのです。
ただし休眠中は水を切って縮んでいて取りにくいので、休眠から目覚め膨らみ始めた頃が良いのです!!私は兼古製作所の非磁性ピンセットの極細鋭型を使っています。これはチップ部品などを持って半田付けするときなどに使っているものですが、内裏玉や金洋丸などの花がら取りには最適です、ちょっと高いけど!
2010年06月20日
花後2週間強休ませていたマミラリア属 内裏玉、銀紗丸、月影丸の土落としと根切りをしました。
内裏玉ですが見事な根鉢になっていて安心しました。
内裏玉を持つときは素手で十分ですので、素手で作業します。
このあと細い根は極力落とし、太い根を3cmほどに切り詰め、乾燥台に乗せました。
乾燥中の内裏玉、銀紗丸、月影丸くんたちです。
湿度も高いし、日照も全くないので、少なくとも3、4日は乾燥させてから植え込みます。
内裏玉の後ろに何も植え込まれていない鉢が見えますが、これには株分けした象牙丸を植え込む予定です。
2010年07月02日
内裏玉何者かに食われ、半分より下腐り始めたので、直ぐに胴切りした。胴切りのしかたはこちらをご覧ください!
2010年11月11日
胴切り後4ヶ月間経ち、やっと発根した内裏玉をお昼休みに植え込みました。植え込み後はこんな感じです!
内裏玉は花後の6月下旬に植え替えました。それから2週間ほど経った時でした。上から7cmほどの所から蜜のようなものが流れ出ていました。よく見ると裏側にもありました。そして裏側の部分は明らかに疣がなくなり穴が空いているようでした。
やられた!
何者かは分かりませんでしたが、内裏玉を食ったようでした。最初は穴の空いた部分から侵入されたと思ったのですが、事態は最悪でした。土を落としてみると、 根元から穴が空いており、そこから侵入し中を食ってそして上部から出たのでした。土中にあった部分は腐り始めており、何者かが出て行った部分より上で胴切 りするしかありませんでした。
胴切りは短毛丸で何個もやっているので自信はありましたが、ただ短毛丸と違い1株しかない内裏玉をしかも未だかつてない上部の位置で胴切りするとあっては、けっこう勇気が必要でした!
良く切れる大型のナイフで切りましたが、棘が密集しているのでかなり切りにくかったです。
また維管束部分が凹むので周辺を面取りするのですが、これがまた棘が引っかかりかなり難しかったです。
でもなんとか切り終え、殺菌剤を塗って乾燥に入りました。1ヶ月経った頃から、子株を発根させるのと同じ手法で、スポンジをほんの少し湿らせその上に乗せて発根を待ちました。(スポンジは定期的に熱湯消毒し、湿らせる水も煮沸したものを用いれば湿らせた土の上よりは、はるかに安心ですので)
ところが2ヶ月経ち、3ヶ月経ってもいっこうに発根してくれませんでした。そして切断面はどんどん酸化してオレンジ色が濃くなり、維管束部分は未だかつてないほど凹んでいきました。
そして4ヶ月が過ぎ、最低気温が5度を切り始め、もう諦めかけていたのですが、昨晩一週間ぶりに切断面を見てみるとなんと発根しているではありませんか!
やったー!!
でも発根場所はこんな周辺から出ているのです。維管束の回りはかなり凹み発根の兆しもありません。発根はここだけではありませんが、すべて周辺部分から出ていました。
これまでも周辺から発根したことはありましたが、それでも維管束の回りからの発根が最初にあり、しばらくしてから周辺から発根する場合でした。ですから今回の様に周辺からだけ発根するというのは、現在でもかなり危険な状態であるような気がします。
培養土のレシピは通常のマミラリア標準培養土のたい肥をバーミュキライトに置き換えたものを使用しました。また有機肥料や骨粉もいれず無肥料にしました。今回はかなり疲労していると思われますので、もしかしたらたい肥でも厳しいかもしれないと思ったからです。ですので水を吸い上げ膨らみ始め、新棘が出て生長が確認できれば極薄い液肥で追肥しようと考えています。
植え込み前に培養土を少し湿らせ、その上から殺虫殺菌剤を散布し、株をのっけ、そして株にも殺虫殺菌剤を散布しました。
株径6.5cm、高さ10cmだったのが、株径4.5cm、高さ3.5cmになりましたが、なんとか頑張って復活して欲しいものです!!!
冬越しうまくできるかな??!!
2011年01月13日
2ヶ月ぶりのマミラリア属 内裏玉(だいりぎょく)くんです。
胴切り後4ヶ月かかってやっと発根したので、昨年の11月11日に植え込みました。
その時は株径45mm高さ35mmでしたが、この2ヶ月で少し生長し株径52mm高さ37mmになりました。
前回とアングルが違いますが、それでも大きくなっているのは分かると思います。
前回書いていますように、培養土には肥料分を入れていませんので、そろそろ極薄液肥を与えようかなと思っています。
液肥に関しては、短毛丸と花盛丸の子株で試したことがありますが、ハイポネックスの草花用よりはハイグレードシリーズの洋蘭用や観葉植物用のほうが薄い液肥で効果が高かったので、バランスを考えて今回は洋蘭用のNPK=666のものを10000倍から使う予定です。たぶん一般の草花用に比べハイグレードシリーズの観葉植物や洋蘭用は微量元素等が含まれているからだと思われます。(ハイグレードシリーズの草花用とは比較していません)
今朝はあまり冷え込まず、ベランダの温度は1.8度でした。日照もほどほどありそうなので、サボテンたちにとっては過ごしやすそうです!
2011年02月06日
11日前に8000倍のハイポネックスを与えました。しっかり根も張っているみたいで数日で液肥を吸い上げ、棘の張りが出て来ました。とくに側面の株元近くはけっこう柔らかい感じになっていましたが、天頂部の新棘以上に張りがで固くなって います。
そんな内裏玉くんですが、先ほど見たらなんと昨年の花がらが結実もどきとなって飛び出してきました。
左の写真みてもらうと分かりますが、この結実もどきの周辺の疣腋はほとんど昨年の花がらが着いたままで、疣間がかなり開いていてかっこ悪いのです。でもこのように結実もどきが出て花がらが取れてしまうと、疣間が狭まり、ちょっと離れれば白マミっぽく見えるようになります。右の写真は取れたところの一番奥にピ ント合わせて撮影しました。特に変わった様子ではありませんが、疣腋を見ることは滅多に出来ませんので、貴重です!!
花がらを取るには以前にも書いていますが、先の厚いかつ細い精密部品用のピンセットがあれば、それを使って花がらの先端だけを挟み、抜き取ります。花後直ぐにはなかなか取れませんが、1年近く経てば割と取りやすくなります。ただし取れるからといって、夏場などに行いますとそこから雑菌が入ったりして腐りやすくなりますので、必ず冬場に行います。私が使っているピンセットは兼古製作所の非磁性ピンセットの極細鋭型を使っています。
この株がもう少し根が張れば、結実もどきが出て来たことから、他の花がらも割と簡単に取れるとは思うのですが、まだ少し心配ですので、結実もどきが次から次へ出てくれるのを祈ることにします。でも後60ヶもあるのですよね!
昨年61輪開花しているのでねぇ!!
今日も日照はほとんどありませんでした。ですが気温は上がり、気象庁発表でも14.1度もありました。湿度は低く日中は30〜40%ほどしかありませんの で、鉢はけっこう早く乾きます。それと1月に少し雪が降ったといえど、降水量にして10mmしかありませんので、庭土もカラカラになってきました。
雨水も 完全に底をついたので、最近は水道水をタンクに入れ、十分撹拌し2日ほど汲み置きしてから与えています。
2011年02月17日
これまでは胴切りで縮んだ体を元に戻すのにエネルギーを使っていましたが、体もかなり膨らみ回復したようで、生長し始めました。そして生長点からやっと新棘が出て来ました。
あんまりアップで撮ったこと無かったので、今回はかなり寄ってみました。
出始めた新棘、まだ見えている部分は先端の1mmもないぐらいですが、3ヶほどが確認できます!
ここまで寄ると棘の先端の色がグラデーションになっていて、根元に行くに従って色が薄くまた少し赤みを帯びているのが分かります。
現在植え込んでいる鉢はあまり深さのあるものではありませんが、胴切り株なのでなんとか秋ぐらいまでは持って欲しいですね!でも鉢底から根が出てきたら真夏でも植え替えした方がいいかもしれませんが?!
問題は肥料無しの培養土なのでねぇ、これからハイポネクスなどの液肥かもしくは置き肥かということになりますが、どうしようかな?
液肥は4種類配合の違うのがあるけど、置き肥は観葉植物用のプロミックしかないので、マグアンプKの小粒でも使うか!
前から気になっていたダイソーのサボテン用肥料っていうのもありか?!
たしかコーヒーかすをベースに化成肥料を使い発酵促進させた有機肥料になっていたので以外といけるじゃないかと感じたのでねぇ、だいぶ前に見たときの記憶などので、間違っているかもしれんし、100均なのでもう同じ物が無かったりして??!
今朝は雨が降っています。予報では夕方からだったのに!ベランダの気温もこの冬もっとも暖かく、4.4度でした。
でも日照ゼロ湿度高い、まだ体調も良くないし、おまけに鼻炎が酷くて、かなり辛いです!!
2011年02月20日
「花がらは小まめに取り除きます」などと園芸書でよく目にしますが、花がらを摘む理由は概ね以下のようです。
1.花びらが落ちた花茎から雑菌が入り腐りやすくなるから。
2.株元から上がる花茎の場合、風通しを悪くするため蒸れやすく、病害虫の被害がでやすくなる。
3.受粉し結実すると、蕾が沢山着いていても、以降蕾が落ちたり、開花しなかったりし易いから。
4.結実には、1年の8割程度のエネルギーを使うとも言われており、株が痛みやすくなる、また翌年生長しにくくなるから。
5.枯れた花がらが見栄えを悪くするから。
等です。
この事はサボテンでもほとんど同じ事が言えます。
特に3、4に関してはまさにその通りです。ですから花の咲かせ過ぎや必要のない結実はささないように心がけましょう!!
さてマミラリアの花がら摘みですが、花は花茎が短く、しかも疣腋から出ているため、萎んだからと言って直ぐには取れません。我が家のマミラリアの花がらの取れ方は3つに分かれます。
1.月影丸や銀紗丸のように、閉花後2週間から1ヶ月後、ピンセットで花がらの先端を引っ張れば簡単に取れる。
2.猩々丸の場合、7〜8割方は1と同じ様に簡単に取れますが、残りは半年以上経たないと、取れない。また結実していると同じ様に取れません。
3.内裏玉や金洋丸のように、閉花後直ぐに疣腋に花がらが沈んで行き、1ヶ月後から半年ぐらいすると、結実モドキのような形で勝手に疣腋から飛び出してきて取れることがあるが、沈んだままになる花がらも多い。
1 や2の花がらは大きさもあるので、通常のピンセットで引っ張れば取れますが、閉花後1ヶ月というと、もう梅雨の初めになったりするので、花がらが取れた疣腋に水がかかったりすると、腐りやすく、花がらを摘んだ後は注意が必要です。
無理に引っ張って取った場合、傷ができ体液が出てくる場合がありますので注意!
3の場合は、結実もどきが出ると花がらはきれいに取れるので、全てがそうであった欲しいのですが、なかなかそうはいかないようです。
残った花 がらは通常のピンセットでは取れません。先端が相当細いものでしかも力がしっかり入るものが必要です。
私は以前にも紹介していますが、株式会社兼古製作所 の高精度ステンレスピンセットNo204極細鋭型を使っています。
もともとはチップ部品を半田付けするときに使っていたものですが、この作業にはうってつけです。
ただし先端が鋭く尖っていますので、肌を傷付けないように細心の注意を払う必要があります。
またこの花がらは晩秋頃でも取れる場合がありますが、病害虫の少ない今頃行うのが一番安全だと京都シャボテンクラブの方に教えて頂きました。
前半が長くなりましたが、こういう訳で、本日内裏玉と猩々丸の花がら摘みを行いました。猩々丸は6ヶでしたが、内裏玉は60ヶでかなり大変でしたが、写真のようにすっきりしています。この間まではこんなんでしからね!!
今回内裏玉はまだ完全に根を張っていないので、株元を押さえながら慎重に花がら摘みをしました。
右の写真のように花がらを抜いたときに綿毛も少し取れたりし ますが、しばらくすると、綿毛も増え、また疣間も詰まってきますので、地肌が見えにくくなり、白さが際立ってきます!!
今日は短毛丸1株、緋裳丸、花芽着いていますが玉翁、大豪丸の土落としました!
今朝は予報よりは冷え込み、ベランダはマイナス0.4度でした。ですが日中は割と日差しもあり、気温も上がりました。
ここから4年目がスタートです!!!
2011年03月16日
次は内裏玉くんです。内裏玉は月影丸と一緒に2008年2月に同時に購入した株です!内裏玉くんは昨年虫に食われて、胴切りし頭部だけが 残っています。でもだいぶ復活しました。ですが4ヶ月も室内管理だったので、ほとんど生長していないので、花芽は出ず、株を生長させるのに専念しているよ うです!内裏玉も綿毛が以前より増えてきて、少し柔らかさが出て来ました。今までもかっこよかったですが、これはこれで美しい!
2011年03月25日
昨年7月に下2/3を虫に食われて、上部1/3になってしまった胴切り内裏玉(だいりぎょく Mammillaria haageana)くんですが、なんと花芽が上がってきました。
昼休みに内裏玉の隣に置いていた世界の図に水やりしている時、ふと内裏玉を上から見るとまだ花がらが残っているように見えました。1ヶ月前全て花がらを取り除いたはずなのに、そんなことは無いと思い、じっくり見てみるとなんと花芽ではありませんか!
先日の投稿では株の生長にエネルギーを使っていると書きましたが、花芽を上げるのにもかなり使っていたようです。花芽は現在4ヶありますが、もしかしたら一周ぐらいさせるかもしれません。でも今は本当に株の生長にエネルギーを使って欲しいのですけどねぇ!
2011年04月13日
花芽が真上からでも見えるようになりました。
内裏玉(だいりぎょく Mammillaria haageana)くんも頑張って花芽の数を増やしてきました。現在10ヶになりました。そんなに頑張らなくて、もっと株を生長させて欲しいのですが!!
2011年04月14日
内裏玉(だいりぎょく Mammillaria haageana)くんの開花が始まりました!昨日はまったくそんな気がしなかったのですがねぇ!昨年より2週間遅れの開花となりました!
猩々丸は昨日からだいぶ花芽が膨らんできていたので、期待していたのですが、まさか内裏玉くんが開花するなんてねぇ!
胴切りして大して根も張っていないのに、 しかも無肥料培養土で2回だけ8000倍のハイポネックス与えただけなんですが頑張っています!でもそんなに頑張らなくてもいいと思うのですが!!
今朝のベランダの温度は5.4度でした。今日も快晴で既に室内でも20度を超えています。ですが湿度は低くもう20%台です。
2011年04月17日
3輪目の開花が始まりました。花芽も10を超えました。
花径は昨年までよりはだいぶ小さいですが、それでもずいぶん頑張って開花させています。培養土の乾きも早いので根もしっかり張ってきたようです!
2011年05月06日
花も終わりに近づいてきました。今年は15輪の開花となりそうです。あと蕾もこの花を入れて3輪となりました。
ですが胴切り後よくここまで回復し、花を咲かせてくれました。昨年発根時は株の最外周あたりからしか根が出ていませんでしたから、その後維管束周辺から出ているかが心配ですね!いまのところ新棘も出て来ていますし、生長はしているようなので根もしっかり張っているとは思うのですが、どうでしょうか?花が終わればしばらく養生し、植え替えます!
月影丸の花がらが勝手に落ち始めましたので、簡単に取れるものだけ取りました。数えたら親株36ヶ、子株4株で21ヶ取れました。これの2倍以上はまだ着いているので、今年も150輪ぐらいは開花させてくれそうです!
2011年05月14日
朝は3輪の同時開花だったので、最後の蕾まで開いたなと思っていました。
ところがお昼に見に行ったらなんと5輪同時開花させているではありませんか!
2輪は今日初めて開花した花のようですので、もしかしたら新たに花芽が出て来ていたのかもしれませんねぇ!
そんなに頑張らなくたっていいのですが!でも5月も半ばになりマミラリアくん達はそろそろ花も終わりです。
銀紗丸と玉翁くん以外はしばらく休ませて植え替えです!
白鷺くんは株分けです。月影丸は株分けするか胴切りか検討中です!!
気温も25度を超えしかも湿度は20%台と人間にとっては過ごしやすい天気でしたが、植物たちにとってはこの低湿度に加え10mを超える強い風が吹き付けられては、鉢植えはあっという間に水無くなってしまいますねぇ!芍薬も午前6時に水やりして、10時にはかな り軽くなっていたのでお昼前に水やり、でも今また軽くなってしまっていますので、3回目の水やりが必要そうです!
地植えの紫陽花も葉っぱが垂れ下がって来ていましたし、昨日以上にミミズが出て来ていますので、表庭には水まいた方がいいかも?!
続く・・・・・・
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Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、かなり厳しい環境です。
基本は無加温、防寒、防風処理なしのベランダに出しっぱなし栽培です。
水やり後一週間以内で最低気温がマイナスの予報の時だけ室内に取り込むようにしてます。
風の通り道にあるので、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
水は基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器(100均で購入)を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。
4月〜11月は基本的には常温の水ですが、12月〜3月の間は状況に応じて、暖め水温30〜35度でやる場合もあります
培養土のレシピ、栽培方法等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。
このページは、Cometのサボテン栽培日記に投稿した内容をまとめたものを、その後の経験等に基づき、随時加筆修正しています。
ですから日記掲載当時と若干考え方や内容に違いがありますが、ご理解ください。
また内裏玉に関してご意見、ご質問等ございましたら、上記のCometのサボテン栽培日記の関連記事からコメントしてくだされば、答えられる範囲でお答えさせていただきます。