サボテン科マミラリア属金洋丸の栽培暦と育て方

2013.11.23 修正

マミラリア属 金洋丸 Mammillaria marksiana

花の特徴

金洋丸の花のアップ 11輪開花のマミラリア属金洋丸 処女花を開花させた金洋丸

花の色:黄色
花径:12〜25mm(株が充実すると大きな花を咲かせます)
花茎の長さ:ほぼゼロ
開花時間:午前10時頃から夕方まで
(日照時間により早く閉じる場合もあります)
開花日数:2〜4日(晴天が続くと短くなります)
同時開花数:12輪
(株の大きさで変わります)
開花期間:2月下旬から6月上旬(栽培環境や植え替え時期などにより変わります)
備考:強い直射光と気温が高くないと全開しません

2009年の開花期間は2月25日〜5月03日で開花総数は38輪でした。
2010年の開花期間は5月01日〜6月05日で開花総数は16輪でした。
(業者さんは暖房の入った温室で栽培されているため開花開始が早く、無加温、無防風の栽培の我が家では、購入した翌年は開花が1〜2ヶ月遅れる場合は多いです!)
2011年の開花期間は4月05日〜5月27日で開花総数は40輪でした。
2012年の開花期間は5月07日〜6月15日で開花総数は34輪でした。

花茎がほとんど無く、疣の間の綿毛の中から直接花びらが出ているみたいです。また花びらの形も先が尖っておらず、少し波うった感じです。
花茎はほとんどありませんが、刺がそれほど長くないのと割と柔らかいので、花はそれほど刺に邪魔されずに開くようです。
花色は刺とほぼ同じ色で明るい黄色です。
サボテンの属は蕾の形で定められています。ですから金洋丸も、マミラリア属の特徴である三角の小さな蕾を持っています。
しかしこの金洋丸の蕾は少し丸みを帯びています。これは花びらの先端が尖っていないからだと思われます。
株径が6cmを越えた当たりから花芽を着けます。上の写真の右端の株は2013年処女花を開花させました。
別名で黄金世界とも呼ばれているようです。

原産地と特徴
・原産地はメキシコの北部、ソノラ州南部からシナロア州、ドゥランゴ州で、標高は400m-2000mほどです。
・大きさは株径5〜12cm、高さ6〜15cmほどになります。潅木や樹木の下に、単独で生育するようです。

金洋丸

・肌は緑色から黄緑色で、中刺は5〜6mmの長さ、数は7本ほどあり、内1本はやや長めです。色は全て黄色です。
疣腋の綿毛は大きくなるにつれてフサフサしてきますので、花芽の上がりが分かりにくいです。(株径5cmぐらいまでは綿毛はほとんどでないようです)
・耐寒性、耐暑性に優れ、鍛えればマイナス5.9度以下から42.2度以上になる我が家のベランダでも大丈夫です。
・強光線にも強く、というよりは強光線で育てた方がよ く、できれば1年中直射日光で育てます。
・水やりはマミラリアに共通しますが、やや少なめがいいみたいです。水やりが多いと徒長し地肌が良く見えるようになります。
冬場は30〜50日に一回ぐらいで十分です。

いくら耐寒性があるといっても限界ギリギリで冬越しさせるのと、少し余裕をもって過ごさせるのでは春以降の生長具合に大きな差がでます。また我が家では冬の間、日の出から朝日が当たる場所に置いていますので、耐寒性が高くなりますが、もし朝日(午前8時までには)が直接当たらない場所で栽培される場合は、マイナス予想の時は室内に取り込んだ方がいいと思います。マイナス5.9度まで耐えられると言っても24時間マイナス5.9度の環境に耐えられるという意味ではありません。明け方の1〜2時間程度は耐えられるという意味です
また株径3cm以下の幼苗は耐寒性も耐暑性、耐強光線性などは成株に比べればほとんどありませんので注意が必要です!

加温設備のある、立派な温室内の地植え株などであれば、かなり異なるかもしれません。あくまで我が家の栽培環境での鉢植えの金洋丸の特徴です。


栽培暦と育て方

2009年02月25日
我が家に新しいメンバーが増えました。
雨が小降りになったので、お昼に買い物に行ったついでに隣のホームセンターに寄ったところ、花付きサボテン入荷の張り紙が目にとまりした。
岐阜の株式会社 岐孝園産で、鉢サイズが10.5cm(外径)3.5号鉢で、仕上げのきれいなドイツ製素焼鉢に植えられ、398円で売られていました。
蕾が多くて、形の良さそうな株を3種購入しました。その1つがこのマミラリア属 金洋丸です。

開花し始めた金洋丸

購入したのはおそらく2輪が開花中(ここ数日全く日照がないので半開きのようです)で、蕾は31ヶほど付いています。
株径は70mm、高さ40mmです。
花径は分かりませんが、おそらく15mm程度でしょう。
花茎は短くほとんどありません。疣の間から直接花が出ています。
この花も隣とぶつかって上手く開かない可能性が高いです。
マミラリア属の特徴である三角の蕾がたくさん見えます。

この鉢はあまり糊が固まっていないようで、持って帰る途中の振動で化粧砂がけっこう取れてしまいした。
蕾がたくさん付いていますが、早めに植え替えたほうがいいかも??

2009年03月01日
金洋丸はやはりこれで全開のようです。

金洋丸の花

今日も4輪開花しました。一番左の花が昨日から開花し始めた花なので何日ぐらい開花するのかこの花でカウントします。

2009年03月16日
多数花芽は付いているものの、花の咲き方は同じ属の猩々丸(しょうじょうまる)や、月影丸のように同時に何輪も開花するのではなく、内裏玉(だいりぎょく)のように2、3輪がゆっくり開花していくタイプのようです。(この時はそう思っていました)

金洋丸の花芽

まだ気温も低いですし、我が家に来て3週間ほどですが、なんとなくそんな気がします。
最初は花芽がたくさん付いていたので、月影丸のように花が鉢巻のように一周するのを期待していたのですが、いまのところはなさそうです!

2009年03月21日
3月16日の日記で鉢巻のように花が一周するタイプではないと書きました。
しかし今日、なんと7輪が開花しました。

金洋丸の花

完全に繋がらなくても、あと5〜7輪ぐらい開花すれば、鉢巻のように見えるぐらいにはなりそうです。
良い天気が続いて欲しいですが、明日からまた雨になりそうなのでちょっと残念です。

2009年03月29日
やや開き具合の悪いのも2輪ほどありますが9輪同時開花しました!!

金洋丸の花

3月16日の日記で「花の咲き方は同じマミラリア属の猩々丸(しょうじょうまる)や、月影丸のように同時に何輪も開花するのではなく、内裏玉(だいりぎょく)のように2、3輪がゆっくり開花していくタイプのようです。」などと書いていますが、予想は外れました。
うれしい誤算というやつです?!
21日に7輪開花したときも快晴で気温も高かったですし、今日もほぼ快晴でベランダはけっこう気温が上がりました。
同時に多数開花するためには、やはり日照と温度が必要なようです。
あと3〜4輪ぐらい開花してくれれば、ほぼ繋がった鉢巻き状になるのですが、なにせ花径が小さいので月影丸くんのような見栄えのする状態にはならないかな?!

明日は今日よりも気温が高く、良く晴れるようなのでさらなる開花を期待しよう!!!

2009年04月11日
金洋丸もマイペースで、毎日4〜8輪ほど開花させています。
蕾もあと10ヶほどになってきました。

開花中の金洋丸

今日も暑かったです。
気象庁発表の最高気温も27度を越えました。ベランダは連日33度越えです。

2009年04月18日
金洋丸はマイペースで今日は5輪開花させました。
花芽は後6つですので天気が良ければ来週いっぱいってところでしょうか?!

金洋丸の花

花後2週間ほど休ませて植え替えます。

2009年04月22日
金洋丸の花です。

金洋丸の花

雌しべと雄しべの感じは昨日の銀紗丸や猩々丸によく似ていると思っていたのですが、こうして写真で比べてみると、雄しべの数は多そうですし、雌しべの柱頭形状もだいぶ違うようです。

ここまでの水やり実績は2月0回、3月2回、4月4回でした。

2009年の開花期間は2月25日から5月3日で、開花素数は38輪、同時開花数は9輪でした。

2009年05月03日
花が終わりましたので直ぐに土を落としました。本当は2週間ほどは休ませたいのですが、鉢底から根が出てきていたので、土を落とすことに決めました。糊はいつものようにぬるま湯に浸けて落としました。詳しい落とし方はこちらを参考にしてください。

土を落とした金洋丸

意外と太い根がたくさんありましたので、少しビックリしました。今までのマミラリア属の根とは感じが違います。1時間程乾かしてから、刷毛で土をきれいに落とし、3cmぐらいまで切り縮めます。そして本乾燥に入ります。
金洋丸くんの刺はあまり痛くないので、素手でOKでした。
ただあまり密に出ていないので、力を入れると刺が折れやすいので持ちにくさはあります。

今日も気温は高いですが、日照があまりありません。

2009年05月09日
5月3日に土落とし根切りし、以降乾燥中だったマミラリア属金洋丸を植え込みました。
できあがりはこんな感じです!!!

植え込み後の金洋丸

この写真で何か変わったところはないでしょうか?
結実しているみたいです!

結実した金洋丸

全ての花がらはピンセットで引っ張っても月影丸のように簡単に取れません。ですから他にも結実している可能性は高いです。
自家受粉でないとしたら、誰と交配 したのか分からないので種が出来てもあまりありがたくはないのですが、もしかしたら、購入前に他の金洋丸と受粉していた可能性も無くはないので少しだけ期 待しておきます。(あとで分かったのですが、マミラリアのサボテンによくある、結実もどきの飛び出しでした)

植え込んだ培養土のレシピは以下の通りです。
鉢:4号プラ浅鉢
赤玉小粒(3〜4mm)4:軽石(日向土)3:腐葉土1:たい肥1:バーミキュライト0.5:イズカライト0.5
たい肥は自家製です。作り方はこちら
腐葉土は使用する1週間以上まえから苦土石灰と草木灰を少し混ぜて寝かしてあります。
鉢底にはパミス(天然の多孔質火成岩を選別6〜8mm程度のものを使用)入れました。また上部本体近辺は赤玉細粒1〜2mmのもを使用しました。
肥料は有機肥料小粒(N:P:K=4:6:4)を少量、骨粉粒を少々入れました。

今日は暑いです!
室内でも既に25度を越えました。真夏日になるかも?

2009年05月11日
先日金洋丸が結実したのをお伝えしましたが、またまた結実しました。(あとで分かったのですが、マミラリアのサボテンによくある、結実もどきの飛び出しでしたが、当時は色々考えておりました。)

金洋丸の種子

購入時には2輪が既に開花していたので、その2輪の花が他の金洋丸と既に受粉していて結実したとも考えられますが、今後結実が増えれば、それは我が家のどれかと受粉したことになります。
でも誰と受粉できるのだろうか?
結実した位置はかなり最初に開花したと考えられる場所です。そうなるとまだ我が家のマミラリアくんたちは開花していないのです。その時期開花していたのは雪晃と冬仙玉だけなのですが。

2009年06月02日
結実が取れそうになってきたのでピンセットで3箇所の結実?を取りました。
そこで割ってみたところ、何にも出てきませんでした?
結実じゃ無かったみたいです!
だったらあれは何なんだ?!(あとで分かったのですが、マミラリアのサボテンによくある、結実もどきの飛び出しでした)

2009年07月03日
以降も4ヶが結実し飛び出してきました。でもこの4ヶもこれまでと同じで、簡単に取れ、中には種などは全く入っていませんでした。

マミラリア属金洋丸

今回8ヶ目が飛び出してきました。この結実した子房の側面のマゼンタ色の部分ですが、強い雨が当たると色がはげ落ちてしまうようです。先日の豪雨後よく見ると周辺の綿毛がピンク色に染まっていました。
しばらくするとそれがだんだん黒っぽくなってきて汚らしくなって来ましたので、昨日スプレーで洗い流しました。
スプレーのノズルをミストからストレートにし、株本体を手で支えながら、強く水を当てました。綿毛もかなりとれてしまいますが、真っ白になりました。
以前白系マミラリアの名人の方が真っ白に保つコツは「花がらを丁寧に取り去り、その後高い水圧で頭から水をかけて洗うことだ」と言われていた記事を見たことがありますが、まさにその通りだと思いました。
でもずいぶん綿毛が取れてかなり寂しい感じがしますが、どれぐらいで元に戻ってくれるのでしょうか??

梅雨の中休みのようですが、日差しがほとんどなく、気温もかなり低く朝は少し肌寒かったです。

2009年07月11日
あれから1日おきぐらいのペースで、結実して膨らんだ子房が飛び出してきました。

マミラリア属金洋丸

現在5ヶ飛び出していますので、12ヶ目になりました。
これまでの7ヶは全て種子が出来ていませんでしたが、今回はどうでしょうか?(まだ結実と思っている、おめでたいやつだ!!)
猩々丸(しょうじょうまる)が結実したときは、飛び出してから取れるまで4ヶ月かかっていますから、これまでのように1〜2週間で取れてしまうのは種子が出来ていなくて当然なのかも知れません。
雪晃や冬仙玉が開花していたとはいえ、3月でまだ気温も低くほとんど虫など見ていませんからね!
とても雪晃や冬仙玉と交配したとは思えないのですよね!
しかしこんなに結実して出てくると言うことは、ひょっとして金洋丸は自家受粉するのか??

結実の話はこの辺にして、我が家のこの金洋丸くんですが現在株径は7cm強、高さ4.5cmほどですが、何才ぐらいなのでしょうか?
先日コメントで教えていただいたannieさんのところの実生2才の金洋丸くんは株径3cm、高さ3cmだそうですので、我が家のは4〜6才ぐらいでしょうか?!
家に来てまだ4ヶ月強ですが、今のところほとんど大きくなっていませんからねぇー!
でも結実して子房を次々飛び出させているのも生長しない原因の一つではあると思いますが、それを考慮しても生長速度は我が家のマミラリア属のなかでは一番遅そうに思えます。
ですから5才以上にはなっている気がします。
でも5年育てて、鉢に入れて398円で売られている、つまり出荷価格ははるかに安く、おそらく半値以下ぐらいのはず、そんなんで5年も育てていたら利益がでるはずないですよね!
百均で2cm前後のサボテンを売っていますが、あれは中国で実生で育てた苗を輸入しているものらしいですが、こういう安い株は輸入品の苗を日本で促成栽培したものなのかも知れませんね?
そうか接ぎ木でやはり急速に育てて1〜2年で出荷しているのかな?
植え替え時に「意外と太い根がたくさんありましたので、少しビックリしました。今までのマミラリア属の根とは感じが違います。」と5月3日の日記で書いていますが、接ぎおろしのようには見えなかったんだけどなぁ!
最近の接ぎおろしは初心者では見分けが付かないほど進歩しているのかも?!
来年の植え替え時にはもっとじっくり見てみよう!

2009年07月23日
内裏玉(だいりぎょく)と金洋丸ですが、またまた結実して膨らんだ子房が飛び出してきました。

結実した内裏玉

今朝見るとなんと一気に4ヶも飛び出していました。この感じだとこれからもまだまだ結実しそうです。困った!!

結実した金洋丸

金洋丸も今日2ヶが飛び出し、これまでの5ヶと合わせて、7ヶになりました。こちらもまだ花がらが残っているので結実は続きそうです。
とにかく取れそうになったら取っていくしかありません!

2009年09月14日
花がらがすべて取れました。すっきりした感じで、なんか一回り小さくなったようにも見えます。

マミラリア属 金洋丸

実際に大きさを測ってみると、株径はまったく変化なし、高さが気持ち4mmほど高くなっています。でも高さは水やりで土が沈んだりもするので、実際はほとんど変化なしといったところです!

どうでしょうか??

2009年11月09日
前回登場から2ヶ月近く経っていますが、少し生長したようです!

マミラリア属金洋丸

結実した果実に雨が当たり色落ちして、綿毛が赤紫っぽい色になったので、強い水で洗ったら綿毛がかなり抜けてしまって少し寂しい感じだったのですが、復活してきました。また新しい棘がかなり出てきて、天頂部の綿毛もかなり密になっています。
直径も5mmほど大きくなったみたいです!
金洋丸は今年からの栽培なのでどれぐらい耐寒性があるのかわかりませんが、2009年2月25日の購入時には開花していましたからほどほどにあるような気がします。

ここまでの水やり実績は5月4回、6月5回、7月4回、8月5回、9月3回、10月3回、11月2回、12月1回でした。

2010年01月17日
昨日の予報ではマイナスの予報ではなかったので、多くのサボテンたちをコンテナに入れず外に出していましたが、この冬一番の冷え込みとなり、ベランダの最低気温はマイナス4.6度までさがりました。耐寒性の低いサボテンたちを入れていたコンテナ内でもマイナス2.4度にまで下がり、コンテナ内温度の最低が記録されました。金洋丸も外に出していましたが、この影響はでるのでしょうか?
外に出しっぱなしだったキダチアロエの花は一晩で一気に痛みました。冷害は直ぐに出るものと出ないものがあるので要観察です。

2010年01月18日
我が家での初の冬越しですが、耐寒性はかなりあるようで肌の張り、色つや、棘の堅さなどしっかり保っています。

マミラリア属金洋丸

これまではマイナス予想の時は、耐寒性の低い子たちのコンテナに入れていますが、昨日のマイナス4.6度もあまり影響なさそうな感じですので、猩々丸、内裏玉、月影丸くんたちのコンテナに移しても良さそうです。

今朝も予報に反して、マイナス2.9度まで下がりました。コンテナ内はマイナス0.4度でした。
でも明日からはしばらくは本当に暖かくなりそうなので、お昼前に全てのサボテン、不夜城、照波、火祭り、巻絹くんたちに冬用の水やりをしました。

2010年02月12日
金洋丸くんはそろそろ花芽が出て来ても良い頃なんですが、まったく気配が見えませんねぇ!

冬越し中の金洋丸

写真は今日のものですが、購入時からあまり大きくなっていないからかもしれませんねぇ?

ここからが2年目です

2010年02月28日
土落とし、根切りをおこないました。

土を落とした金洋丸

昨年より立派な根鉢になっていましたし、根もかなり太くなっていました。

2010年03月05日
2月28日に土落とし、根切りし乾燥中だったマミラリア属 金洋丸を昼休みに植え込みました。
下の写真は根切り後乾燥中の様子です!

乾燥中の金洋丸、緋花玉、銀小町、緋裳丸

乾燥に5日間かけていますが、上の4株ともに3mm以上の太い根が沢山出ており、それらを短く切り詰めたので、時間をかけました。

植え込み後の金洋丸

これまでは4号浅鉢に植え込んでいましたが、今回は4号の深鉢です。上からの写真じゃわかりませんが!
培養土のレシピは以下の通りです。

レシピ
赤玉(2〜3mm)4:日向土3:腐葉土1:たい肥1:バーミキュライト0.5:イズカライト0.5
鉢底にはパミス(天然の多孔質火成岩を選別8mm程度のものを使用)1cm程度敷きました。
たい肥は自家製サボテン専用 作り方はこちら
腐葉土は使用する1週間以上まえから苦土石灰と草木灰を少し混ぜて寝かしてあります。肥料は有機肥料小粒(N:P:K=4:6:4)を少量、骨粉粒を少々入れました。

今日もほとんど日照ありませんでしたが、暖かかったですね!
馬酔木の開花が始まりました。

2010年04月04日
やっと花芽が出てきました。昨年(2009年)購入時の2月末には開花していましたが、やっと花芽です!しかもかなり上部の方の疣腋から出てきていますので、数はかなり少なくなりそうです?!

金洋丸の花芽

昨年の花芽は、側面に着いていましたが、今回は側面というよりは上面です。マミラリアの多くは、花後に生長した疣腋から花芽が出てきますので、この花芽の位置から上の部分が昨年生長したところになるわけです。
株径も高さもほんのわずか大きくなっただけですから、仕方ないと言えば仕方ないのですが、金洋丸くんは生長が遅いのか、もしくはもっと肥培しないといけないのかもしれませんねぇ?!
それと我が家の猩々丸、月影丸、内裏玉は実生もしくは掻き子と思われますが、金洋丸はもしかしたら接ぎおろしみかもしれません。ですから我が家のマミラリア用の培養土には合わないのかもしれませんねぇ。
今年は生長の具合を見ながらですが、秋にも植え替え た方がいいかもしれません?

2010年04月18日
2週間経ってもまだ花芽はこんな感じです。

金洋丸の花芽

ようやく8ヶ目がでてきましたが、これ以上には増えないかもしれませんねぇ?!
うちの培養土が合わないのかな?
とにかく大きくなりませんしね、ですから棘も疣も新しいのがほとんど出てこない、だから当然花芽も出ない!
でも昨年は38輪も開花した。
どうすれば大きくなるのかなぁ?!
ハイポネックスでも与えてみるかな??


2010年04月27日
花芽も10ヶまでは出てきましたが、なかなか増えてくれません。それとまだこんなんですので、開花はまだまだ先になりそうです!

花芽が出ているマミラリア属金洋丸

昨年(2009年)購入時の2月25日は既に開花していたのですが、2ヶ月も遅れています。
大きさも全く大きくならないし、花芽の数も昨年の1/3ですしね、どうしたんでしょうかね??
それと鉢の乾きも他のマミラリアに比べるとだいぶ遅い気もする。
でも培養土は昨年と同じだし、植え替えが早かったのか??

2010年04月30日
花芽2ヶが一気に膨らんできました。花芽の数は先日と変わっていませんが、なんとかGW中には開花してくれそうです!

花芽が膨らみだした金洋丸

今までも書いていますが、業者の理想的な環境で育てられ開花直前、もしくは開花しているサボテンを購入し、その後我が家のような無加温の厳しい栽培環境で育てた場合、翌年の開花時期はかなり遅れます。
ですから昨年2月25日の購入時に既に開花していた金洋丸くんですが、2ヶ月以上遅れての開花になるわけです。
環境に慣れてしまえば、ある程度は開花が早くなったりすると思いますが、1年ではまだまだ無理なようです。
特に今年のように天候の変動が大きい場合は、環境に慣れてしまっている品種でもかなり時期がずれてしまいます!
でもここまで花芽が膨らんでくればもう安心です。
よほどのことが無い限りは開花してくれるでしょう!!

今日は朝から割と日照はありますが、気温は上がらず、日陰はけっこう寒いです。期待していた月影丸くんたちの開花はイマイチのようです。


ここまでの水やり実績は1月1回、2月1回、3月2回、4月2回でした。


2010年05月01日
猩々丸は今日ぐらい開花してもおかしくないと思っていたのですが、猩々丸は開花せず、そして予想に反して金洋丸くんの開花が始まっちゃいました!!

金洋丸開花始まる

まだこんな感じです。
1日目ということもありますが、金洋丸も内裏玉と同じかそれ以上の強光線が無いと全開してくれません。
今日は薄曇りですので、午後になってもほとんど変わらないと思います。

2010年05月09日
4輪開花させました。花径も大きめで昨年よりは全開しているようです。

4輪開花の金洋丸

ただ他のマミラリアのように反りくりかえって開くような感じにはならないみたいです!

2010年05月21日
京都府立植物園にて「第37回サボテン展」が開催されたので、見に行ってきました。そしてそこでマミラリアの結実もどきのことを教えてもらいました。
基本的にはマミラリアは自家受粉しないようです!

2010年05月27日
今日は天候がいまいちですので、強光線と気温が必要な金洋丸は半開しかできません。

2輪開花の金洋丸

10輪目までが開花しました。

2010年06月02日
気温が上がり、日照も十分あったので、最後の力を振り絞って大きく開きました

2輪開花の金洋丸

花径は今年最大で、しかも反るほどではありませんが、かなり全開と言えるのではないでしょうか?!!

2010年の開花期間は5月1日から6月5日で、開花総数は16輪、同時開花数は4輪でした。


2010年07月30日
花が終わるとマミラリアくんたちは極端に出番が少なくなってしまいます。
特にこの金洋丸くんは開花数も少なかったので、今年の登場回数はかなり少ないです。

マミラリア属 金洋丸

昨年は花後に結実していない子房の膨らみが何個も飛び出してきて、けっこう紹介はしていましたが、今年は花後何も起きていませんのでねぇ!花柄がほんの少し外側に広がっただけですので。
でもこの金洋丸くんはなかなか大きくならないですねぇ!!
我が家にきて1年半以上経ちますが、株径も高さもほとんど変化なしですからねぇ、同時に購入した雪晃くんや冬仙玉くんはずいぶん大きくなっているのですが、培養土の相性が悪いのでしょうか?
それとももっと肥培したほうが良いのでしょうかねぇ?

ただこの金洋丸くんは耐寒性も高く、マイナス4度以下のベランダでもへっちゃらですし、陽が当たれば50度を超える真夏の強光線も平気です。
しかも日焼けや冬場の休眠で変色や縮みなんてのもほとんどありませんので、たいへん育てやすい品種には間違いありません。
こんなに気を遣わないのは猩々丸と金洋丸くんぐらいです。
ただし購入後、直ぐに寒さに当てたり、強い太陽光線に当てると、枯れたり、日焼けしたりしますので、徐々に慣らしてください!

いくら耐寒性があるといっても限界ギリギリで冬越しさせるのと、少し余裕をもって過ごさせるのでは春以降の生長具合に大きな差がでます。
また我が家は日の出から朝日が当たる場所に置いていますので、耐寒性が高くなりますが、もし朝日が当たらない場所で栽培される場合は、マイナス予想の時は室内に取り込んだ方がいいと思います。

2010年08月10日
昨年と同様に結実もどき?が飛び出してきました。昨年は内裏玉も同じような結実もどきが飛び出してきましたが、金洋丸と同じで花後直ぐに出て来ていました。

結実もどきがでてきた金洋丸

ですが今年は内裏玉は気配もありませんし、金洋丸も花後2ヶ月も経ってです。
ただこうやって飛び出してきてくれると花がらがきれいに取れますので、ピンセットで無理して取る必要もありませんので、良いのですけどねぇ!!
月影丸は全て花がらは取れていますが、猩々丸はほとんど取れていません。また昨年まではピンセットで引き抜くと簡単に取れていたのですが、今年はほとんどの花がらが取れません。銀紗丸は先日お伝えしたように本当に結実したような状態になっています。
我が家のようにベランダで栽培していると、開花時期には蝶や蜂、虻などの昆虫が数多くやってきますので、同じ属の株が同じ時期に開花すると交雑で結実するこ となどが増えてきますので、何とかしないといけませんねぇ!
また短毛丸の花がらを切った時なんか、花の中から花粉にまみれたシロテンハナムグリなどが良く出て来ますからね!!

今朝は1〜2mmぐらいの雨が降ったり止んだりです。午前5時半過ぎにテラスの鉢を見に行ったら、既にしっかり雨に濡れていました。
時折遠くで雷が鳴っています。この程度の雨が降り続いてくれるのなら良いのですが、雷が鳴りかなり不安定なようですので、雨の入るテラスなどの鉢は少し移動させた方がいいかもしれませんねぇ!!

2010年10月10日
結実もどきが全て飛び出し、花がらはきれいに取れました。
そしてよく見るとけっこう大きくなっているみたいでしたので、身体測定をしました。

マミラリア属 金洋丸

7月30日に登場の時に比べると1回り大きいのが分かります。
そして今年1月の身体測定時では株径65mm高さ45mmでしたが、今日計ってみたら、なんと株径85mm高さ65mmになっていました。
昨年1年間はほとんど大きくならなかったというより逆に株径は少し小さくなってしまいましたが、今年はかなり頑張って生長したようです。
生長したせいか、鉢底からかなり根が出てきていました。でも植え替えが必要なほどではないので、このままでいきます。
なかなか大きくならないので昨年から気にしていたのですが、良かったです!!
それと大きくなっただけではなく、疣腋の綿毛もフサフサになってきたのでゴツゴツした印象が少し柔らかくなった気がします!

ここまでの水やり実績は5月4回、6月3回、7月3回、8月3回、9月3回、10月2回でした。

2010年12月14日
さすがに耐寒性が高いので、今の時期でも少し生長するようです。
水やりは11月1回、今月初めに1回の月1ペースですが、2ヶ月前より少し膨らみました。

マミラリア属 金洋丸

白い柔らかな綿毛もさらに出て来ました。
明るい緑の肌色と真っ白な綿毛のコントラスト、適度な長さと本数の黄色い棘もバランスが良く、花が無くても十分鑑賞できる姿です!!
耐寒性は高いので、通常でしたら滅多なことではコンテナや、室内に取り込む事はしませんが、金洋丸も今年の植え替えが早かったので、鉢底から根が沢山出てきています。
ですから普段よりは耐寒性は下がると思われますので、本格的な冬を迎える前に、鉢底が冷えないような準備が必要です。
何故根が出ていると耐寒性が下がるのかというと、耐寒性や耐暑性は株本体の温度よりも根の温度によるほうが大きいからです。
ここでは説明は割愛しますが、夏は根を冷やし、冬は根を温めれば耐暑性や耐寒性は遙かに向上するのです。

2011年01月23日
前回からまた少し生長しました。やはり耐寒性が高いので、今の時期気温が低くても、日照時間が確保出来れば生長するようです。

マミラリア属 金洋丸

2010年の今頃は購入した時よりも少し株径が小さくなっていて、花芽の上がってくる時期や花数などを心配していましたが、今年は生長した部分がかなりあるため、花数はけっこう期待できそうです!
ただ花芽が上がってくる時期は、無加温の栽培ですので、はやくても3月中旬頃ぐらいでしょうか?!
ですので開花時期もよくて4月下旬ごろになると思われます。
開花時期が2週間ほどは遅れますが、開花前の2月中に植え替えた方が、病害虫の被害も少ないですので、今年も来月中旬から下旬に植え替える予定です。
特に耐寒性の高いマミラリアやエキノプシス属なども来月初めから植え替え始める予定です!

ここまでの水やり実績は11月1回、12月1回、1月1回でした。

2011年02月14日
前回登場からまだ3週間しか経っていないマミラリア属 金洋丸(Mammillaria marksiana)くんですが、また少し動きがありました。新棘が出て来て、綿毛もさらに増してきました。

マミラリア属 金洋丸

いわゆる花サボテンとして扱われる金洋丸くんですが、花のないこの時期でも、明るい黄緑の肌色と、黄色の棘、真っ白な綿毛のコントラストがたいへんいいです!
購入時はかなりゴツゴツした印象だったのですが、2回り大きくなり少しふっくらした感じがでてきて最近はけっこう気に入ってます!!

昨晩19時頃からずっと氷点下でかなり厳しい冷え込みでした。ベランダの最低気温はマイナス2.4度でした。
日差しはあまりありませんので、8時過ぎてもまだマイナス0.9度です。
晴れていて、マイナスで無ければ、日の出前でも出すのですが、こういう日は室内に取り込んだのを何時出すか、難しいですよね!

2011年02月25日
昨年より5週間以上早く花芽が上がってきました。昨年は3月に入り植え替えましたので、植え替えなければもう少し早く出ていたかもしれませんが、この時期に上がってくるのはやはりここ一週間の高い気温の影響でしょう!

金洋丸の花芽

昨年よりも綿毛も多いので、かなり出てくるまでは見つけ難くなっています。現在5ヶ出て来ていますが、今出て来ている位置を考えると30〜40ぐらいは出てくれるかもしれません。2009年は38ヶ、2010年は16ヶでしたので、株も一回り大きくなっているので、購入時以上は開花して欲しいですね!!

2011年03月16日
2009年2月の購入時は株径7cmほどでしたが、4号鉢でもたいへん見栄えのする姿にまで生長してくれました。

マミラリア属金洋丸の花芽

明るい緑の肌色と黄色の棘、真っ白な綿毛のコントラストが美しいです!花芽もだいぶ出て来ました!

2011年03月27日
白い綿毛が疣腋とアレオーレに密生してきました。
ゴツゴツとした印象がずいぶんなくなりましたねぇ!

マミラリア属 金洋丸

でも金洋丸ってこんなに綿毛が出るのかな?もう少しすれば天頂部は真っ白になりそうです!
花芽も2周目が出て来ていますので、今年の花数は多そうです。

今朝の気温はマイナス1.9度まで下がっていました。ですが朝から快晴で気温は一気に上がり、現在は10度を超えています。
日差しも強く、サボテンたちには 絶好の日ですが、ベランダは4人分の布団などで午前中はコンテナにはほとんど陽当たり無し。
ベランダ栽培の辛いところ!!

2011年04月05日
開花が始まりました。昨年(2010年)は5月1日でしたので、約4週間も早い開花となりました!
まだ先端が開き始めたばかりですが!!

開花が始まったマミラリア属金洋丸

先日までは天頂部は真っ白でしたが、花芽がいっせいに膨らみ始め黄色が増したので、またけっこう違った印象です!!
今週はずっと天候も良く、気温もかなり上がる予報なので、マミラリアくんたちは次々に開花してくれそうです!

今朝のベランダの気温は0.4度でした。今日も雲一つ無い快晴で、気温も15度を超えています!

2011年04月06日
4輪目まで開花させました。金洋丸も猩々丸とほとんど同じくらいの強健種です。

4輪開花の金洋丸

でも若干猩々丸に比べると真夏の強光線には弱いようで、肌色がほんの少し薄くなります。でもよほど観察していないと分からないぐらいの程度ですが!
金洋丸も猩々丸と同じで、開花中で無くても明るい 緑の肌色と真っ白な綿毛、黄色の棘のコントラストは十分鑑賞に値する姿です!


続く・・・・・・


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Cometの栽培環境
関西中部の高温多湿、冬はけっこう寒い地域で、かなり厳しい環境です。
基本は無加温、防寒、防風処理なしのベランダに出しっぱなし栽培です。
2011年2月現在までのベランダ温度はマイナス5.9度からプラス42.2度にまでなります。(測定場所はベランダの柱の影ですので、直接太陽光は当たっていません。夏太陽が直接当たると50度は簡単に超えます。またマイナス50度からプラス70度まで2箇所同時に測定でき、MIN、MAXをメモリーできるデジタル温度計を使用しています。)
水やり後一週間以内で最低気温がマイナスの予報の時だけ室内もしくはコンテナに取り込むようにしてます。
風の通り道にあるので、日照が無くても表土は割と早く乾きます。
水は基本的には雨水(弱酸性)を使用。貯めた雨水を使う場合と雨の日に外に出す場合とがあります。
水道水はPh5.8以上〜8.6以下に定められていますが、多くはPh7以上、地域によっては8以上のアルカリ性ですので、水道水をそのまま使うことはありません。私の町の浄水場のPhは7.39(2008年3月問い合わせ時)
水道水を使う場合は浄水器(100均で購入)を通した水を前日かそれ以上前に充分攪拌し汲み置きして使います。
4月〜11月は基本的には常温の水ですが、12月〜3月の間は状況に応じて、暖め水温30〜35度でやる場合もあります
培養土のレシピ、栽培方法等もまだまだ試行錯誤の段階です。
もし参考にされる場合は、株の健康状態、ご自身の栽培環境等十分に考慮し自己責任でお願いします。

このページは、Cometのサボテン栽培日記に投稿した内容をまとめたものを、その後の経験等に基づき、随時加筆修正しています。 
ですから日記掲載当時と若干考え方や内容に違いがありますが、ご理解ください。
また金洋丸に関してご意見、ご質問等ございましたら、上記のCometのサボテン栽培日記の関連記事からコメントしてくだされば、答えられる範囲でお答えさせていただきます。

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